第2話
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『スウォルツ』が口を挟む。
「スウォルツ、今は君と話してるんじゃない、オーラに文句があるんだよ」
「スウォルツ、口を挟まないでくれる?」
「お前らの意見は求めん」
「・・・・・・ふんっ」
「・・・・・・ちっ」
食ってかかるようにオーラとウールは矛先をスウォルツへと向けるが、スウォルツのやや怒気の篭った言葉に、お互い悪態を付くも、それ以上のことはしなかった。沈黙した所で、スウォルツが口を開く。
「お前達、この世界の王を擁立させるために至って決めたルール。忘れてはいないだろうな?」
「当たり前だろう、そんなこと」
「私達の選んだライダーの誰かが最後まで勝ち残って王となったら、そのライダーを選んだ私達3人の誰かが側近となる。でしょ?」
「その通りだ。そして負けた者は、その王の 従者として仕える」
「・・・・・・ま、負けるつもりないけど。 それじゃあ私、この後用事あるから」
スウォルツの舐め回すような視線が癪に障ったのだろうか、オーラは心底嫌だと顔に出しながら、会話を区切りをつけるようにオーラは瞬く間に消える。
「僕もそろそろこの辺で。 王様候補と対等に接するのも、僕達'タイムジャッカー'の役目だからね」
ウールは退屈そうにそう言って、オーラの後に続くようにこの場を去る。
唯一残ったスウォルツはやれやれとしながら、'自身わが与えたライダーの力を持つ青年が歩んでいるであろう路を見る。
「・・・・・・さて。この世界を制するのは、お前か? それとも他の誰かか? 或いは・・・・・・」
スウォルツはその姿を消すまで、ただひたすらほくそ笑んでいた。
そしてスウォルツが消えるや、青年の道に僅かな光を差し込ませてた太陽もまた、厚い雲に覆われていった。
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