第2話
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。 僅かに出来た隙を見出してはキックやパンチを繰り出すが、苦し紛れの大振りであるが故に簡単に受け止められ、逆に重い一撃を入れられていく。 数分にも満たない、しかしその中で繰り広げられた激しい撃ち合いを制したのは──アナザージオウ。
『はぁっ!!!』
『グぁっぁあ!!?』
アナザージオウに収束した紫のエネルギーを込めた右拳のストレートがアナザービルドの左頬を捉え、大きく吹き飛ばされる。だが、アナザービルドはこの状況を不利と見たか、吹っ飛ばされた勢いを利用して、距離を取る。
『・・・・・・コンナ、トコロデ終わると思うな・・・・・・! 次は、貴様を必ずコロス・・・・・・!!』
『・・・・・・』
捨て台詞を吐き捨てて遠のいて行くアナザービルドを、アナザージオウは追従せず、完全に姿が見えなくなった事を見計らってドライバーからウォッチを引き抜く。
力の源でもあったウォッチからのエネルギーの供給が止まり、アナザージオウから元の俺の姿に戻る。俺はすぐさま先程まで懸命にアナザービルドと戦い、ボトルに吸収された人達が居た場所へと向かい、膝を付いて手を合わせ、目を閉じる。死んだ者達への、せめてもの祈りを捧げるために。
「・・・・・・」
勿論、こんな事をしたところであの人達は帰ってこない。俺がなりふり構わず助けに行けば結果は変わっていたかもしれないが、俺はその選択を取らなかった。助けられたはずの生命を、叫びを俺は耳を塞ぎ、目を閉じ、無視した。
『何で助けてくれなかった』
『もっと生きたかったのに』
『人殺しめ』
『呪ってやる』
『許さない・・・・・・!!!』
『許さない』
『ゆるさない』
『ユルサナイ』
ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ・・・・・・!!!!!
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