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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
069話 文化祭編・開催3日目(04) 謎のエミヤの真実と決着
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空きになっている奴の顔の仮面めがけて莫邪を振り下ろした。
おそらく、あのスクナもどきと同じでその仮面に何かしらの細工が仕組まれているのだろう?
それを砕けばもしかしたら機械化されているであろうとカットされているエミヤの意識は取り戻すかもしれない。
だが、やつの反応速度の方が少し速かったらしく、仮面の右側だけを切り取るだけに留まった。
それでも、それでエミヤの右目だけが露出した。
しかし本来俺の瞳は投影の酷使で銀色に変色しているはずだというのに、このエミヤの瞳は金色に光っていてどこか機械的な感じも見て伺えた。
超のやつ、まさか脳内までも機械に改造しているわけではあるまいな……?

そんな俺の心配もよそに、おそらく制御装置であったのだろう仮面が多少ではあるが壊れた影響もあってか奴は頭を手で押さえて苦しみだしていた。

「■■■……ッ!!」

…………さて、こんな惨めな姿の奴をこのままにしておいても精神衛生上大変よろしくない。
さっさと楽にしてやるか。
そう思い莫邪を振り下ろそうとしたのだが、



―――ギンッ!


「なに……?」

なんと、振り下ろしたのにかかわらず今度は自意識があるかのように即座に投影していた剣で防いでいた。
それだけならまだよかった。
だが、次の瞬間俺の脳裏に電流が走ったかのように何かの光景が連想されていく。
なんだ、これは……ッ!?
こんな現象は初めてだ!
激しい頭痛がしだしてくる。
そしてそんな俺を意に介したのか謎のエミヤはスッと立ち上がってその金色の瞳を光らせながら無表情で何度もキレのある剣戟を俺に叩きつけてくる。

「くっ!?」

激しい頭痛がする中でなんとか受け止めはするが、それでも剣を打ち付けるたびになにかのビジョンが頭の中に流れてくる。
そしてなんとか鍔迫り合いにまで持ち込んだ瞬間だった。







俺の意識は違う場所に飛んでいた。
まるで過去を見せられているかのようにイメージ映像が視覚を通して脳内に流れていく。
そこにはまほら武闘会で見たネギ君の父、ナギ・スプリングフィールドの姿が映っていた……。





◆◇―――――――――◇◆



士郎が今見せられているのは恐らくこの謎のエミヤの過去の光景なのだろう。
士郎は体を動かそうとしてもまるでエヴァの誰かの夢を覗き見るかのような感覚を味わい、ただただ見せられていた。
映像の中でナギは、

『……よお。俺の無茶苦茶な召喚儀式で呼ばれてきたもの好きな正義の味方は誰だ…?』
『…………』

どうやらナギがエミヤを召喚したのだろう光景が映し出されているのだが、士郎はそれを見て思った。

(魔法陣も滅茶苦茶で適当なものでサーヴァントを呼んだっていうのか…
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