第一幕その六
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「今回の冒険はね」
「この顔触れでなのね」
「行くことになるわ」
「わかったわ。それじゃあね」
ポリクロームはベッツイの言葉に頷きました、そうして納得しました。その後でベッツイは皆と晩ご飯を食べることになりましたが。
ステーキを食べつつです、ベッツイは言いました。
「このステーキだけれど」
「羊ですね」
カルロスが応えました。
「そのお肉のステーキですね」
「ええ、フィレツェステーキだけれど」
「美味しいかどうか」
「皆はどうかしら、私このステーキが大好きで」
それでというのです。
「皆にもって思ったけれど」
「ステーキはね」
ここで言ったのはボタンでした。
「牛肉が多いね」
「そちらのお肉のステーキがでしょ」
「けれど羊のお肉は」
「マトンよ」
「そのステーキはね」
「牛肉のより少ないから」
それでというのです。
「どうかしら」
「多い少ないじゃね」
「そうした問題じゃないっていうのね」
「美味しいよ」
笑顔で、です。ボタンはベッツイに答えました。
「ビーフステーキに負けない位に」
「ならいいけれわ」
「うん、羊も美味しいからね」
「そう、牛肉にも負けないね」
カエルマンも言ってきました。
「このステーキも、じゃあワインもね」
「そちらもよね」
「楽しませてもらうよ」
「それじゃあね」
「私も。これは」
恵梨香もそのフィレンツェステーキを食べつつ言いました。
「好きになりました」
「うん、確かにね」
「このステーキ美味しいね」
「柔らかくて味もよくて」
ジョージ、神宝、ナターシャも言います。
「これならね」
「素敵だね」
「何枚でも食べられるよ」
「そうなの。ではね」
ベッツイは彼等の言葉を聞いて笑顔で応えました。
「どんどん食べてね」
「そうさせてもらいます」
カルロスが五人を代表して答えました、そして実際にでした。
皆はこの日の晩ご飯特にフィレンツェステーキを心ゆくまで楽しみました、そのうえで食後にお風呂に入ってです。
ベッドの中でゆっくりと寝ました、そうして日の出と共に起きて。
オズマとドロシーにです、ベッツイが皆と一緒に言いました。
「もうお話は聞いてるわよね」
「ええ、今日からよね」
ドロシーが応えました。
「ピラミッドに行くのよね」
「そうしてくるわ」
「わかったわ、エメラルドの都にあるし」
そのピラミッドはというのです。
「それならもう気楽にね」
「行ってきていいのね」
「そうしてきてね。私はあそこにも何度か行ってるけれど」
オズの国きっての冒険家であるドロシーはです。
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