Another Riders War
第1話
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っっじゃねぇかッ!!』
「・・・・・・そうか」
アナザービルドの狂気を孕んだ叫びを、自分でもゾッとするほど、冷たい声で返答する。 奴のあり方は、ラブアンドピースを胸に抱えて戦い続けたあの人とはあまりにも違く、醜く見えた。
そして同時に、コイツの行いを許容すれば俺は奴と同じように、心まで本当の怪物になってしまうと思った。
・・・・・・それだけは、絶対に認めてはならない。
だから、今だけは在り方は本物であろう。
例え、姿がライダーの形をした異形であろうとも。
この身が地獄へ堕ちようとも。
彼等に変わって、俺がコイツを倒そう。
「・・・・・・」
アラタはアナザービルドに敵意を剥き出すかの如く睨み、ボロボロとなっている上着のポケットから禍々しいソレを取り出して、押す。
『ZI-O・・・・・・』
それは、己を異形へと姿を変える為のアイテム、『アナザーライドウォッチ』。
それを起動すると共に腰に現れた黒い『ジクウドライバー』の右側のスロットへと装填する。
強大な力が溢れてくるのが、俺の中で伝わってくる。
本来は人間の自由と平和を守る戦士になる為の言霊を借り受けるように、告げる。
「変身」
その言葉と共に、俺の体を禍々しいアーマーが包む。胸からボディの中心部分に沿って、壊れかけの時計のベルトのような何かが走り、白いボディが光に照らされて眩く光る。顔は白目を向き、剥き出しになった歯茎は傍かも「仮面」を脱いだ人体模型。そして頭部と胸部に刻まれた「ZI-O」と「2019」という記号。
全ての変身行程を終えたアラタは、異形──ー『アナザージオウ』へと姿を変えた。
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