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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三十一話 決戦!!ヴァーミリオン星域会戦です その4
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目散にブリュンヒルトを目指してくる。
「全艦隊、応射!!」
ラインハルト死守の使命を受けたアレット・ディーティリアが奮戦する。次々と特攻してくる敵を相手に彼女はどれだけ奮戦し続けただろう。ロワール・ルークレティアがウルヴァシー守備の指令を受けていた以上、彼女一人で奮戦するほかなかった。
ルグニカ・ウェーゼルは既にいない。絶えず襲い掛かってくる敵艦隊の強襲を受けて、最後は体当たりを受け、乗艦もろとも四散していた。
イルーナもアレット同様だった。彼女もラインハルトと手分けして声をからして緩急自在な指揮を見せ、直属艦隊を指揮していた。戦局全体をラインハルトが見、直属艦隊をイルーナが指揮する。こんな場面が以前あったとラインハルトは思い出した。
そう、帝都オーディンにおいて10万隻以上の正規艦隊に待ち伏せされたときだ。あの時も――。
死んだ。フロイレイン・ジェニファーが死んだ。
そして今度もケンプが戦死している。ルグニカも戦死した。死者はさらに増えるかもしれない。けれど、足を止めることはできない。今止めれば全滅は確実だ。
「危ない!!上方から艦艇多数!!突っ込んできます!!」
オペレーターが叫んだ。
「応射、間に合わない!!」
瞬く間に無数の点が無数の艦に化けた。それも民間船と戦闘艦が入り乱れてブリュンヒルトに突っ込んでくる。
『シャロンシャロンシャロンシャロン!!』
「撃ち返せ!!」
イルーナが叫んだ。同時に彼女はオーラを展開し始めた。だが、一隻の戦闘艦が彼らの行く手を阻んだ。
「ローエングラム公の元に行かせるものですか!!」
大音声がイルーナの脳裏に聞こえた。アレットの乗艦が黄色のオーラに包まれながら、彼らの射線上に立ちふさがる。
「主砲斉射、敵、射線上、角度、+2度、照準合わせ、テ〜ッ!!」
アレットの乗艦はスキールニル同様、一門ごとの口径が大きく、さらにそこに彼女のオーラを込めて撃ち出すことで一斉射で敵艦を木端微塵に粉砕した。アレットは身を挺してブリュンヒルト上方の敵を排除し続けたが、一隻の敵艦が弾雨をかいくぐって突入してくるのに対応が遅れた。
「アレット!!」
直後、敵側とアレットの乗艦とがぶつかり合い、光球が明滅した。
* * * * *
シャロンは目の前の戦況を眺めている。ここまでは予定通りだ。邪魔者が集結し、手を組むことも意図していた。敵の戦力はある程度分散されてしまっているが、それは仕方がない。完璧な状態を望むことは如何に自分でもできないのだから。
後は仕上げだ。
「さて・・・そろそろ私も動くときが来たようね」
シャロンは微笑を浮かべながら部屋を出ていく。行先もやることも決まっていた。
* * *
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