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第百三十一話 決戦!!ヴァーミリオン星域会戦です その4
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して本分を尽くすのみです」
『つまり、貴官は戦うのじゃな。あの者と』
「そうです。つきましては、どうか我が艦隊の将兵たちの事を――」
『それはいらぬ世話ではないかね?ウランフ提督』
「は?」
ウランフはビュコックの言った言葉を理解できなかった。
『見たまえ、皆貴官についていこうとしている』
振り返ると、クルーたちが一人残らず立ち上がってこちらを見ている。のみならず、麾下の各艦隊からもウランフを支持する声が、万雷のごとく通信を介して聞こえてきている。
『そして我々も貴官らだけに荷を背負わせることはしない。協力させてもらおう』
「なんと!?」
『驚くふりはやめたまえ、貴官はそれを見越して我々に通信してきたのだろう?そうでなければ、とっくに貴官だけであの者の元に向かっているはずだ』
ウランフは苦笑した。バレていたのか、と。
「申し訳ございません。」
『なに、年寄り、それも老いた軍人ばかり生き残っても仕方ないでな。こうなれば一刻も早く体形を整えて帝国軍を掩護しなくてはならんな』
『しかし、帝国軍が承知をしてくれるでしょうか?ビュコック提督』
『するしないにかかわらず、じゃ。帝国軍も防戦に必死じゃから、此方を攻撃する余裕などありはせん。まずは行動で示し、しかる後に通信を行えばよいじゃろう』
3提督はうなずき合った。覚悟は決まった。
「聞いてくれ、皆!!!」
ウランフは大音声を張り上げた。
「見てのとおり、自由惑星同盟の最高評議会議長は帝国軍に対し我が自由惑星同盟の民を人間爆弾として投じている。これはもはや戦いではない。そしてそのような所業をする人間の指示を受けるべき言われもない!!あれは自由惑星同盟の人間ではない!!!」
ウランフは階級章をむしり取って捨てた。
「私は私の本分を、自由惑星同盟の軍人として果たすべき役割を・・・・・いや」
ウランフは一瞬苦笑し、そして顔を引き締めた。
「もはや自由惑星同盟などという呼称は存在しない!それはあの者の傀儡の名称にすぎない!我々は我々らしく戦い、我々の誇りを取り戻そうではないか!!」
『おおうっ!!』
『ウランフ提督!!!』
『私たちもついていきます!!』
万雷の喊声が上がった。ウランフはそれに大きくうなずき、そして背後のディスプレイを振り向き、うなずいて見せた。
覚悟は決まった。
「全艦隊、全速前進!!帝国軍と共同し、包囲網を切り崩せ!!!」
ウランフが叫んだ。
* * * * *
自由惑星同盟のうち、第二、第五、第十艦隊が奇妙な動きを見せたことをシャロンはすぐに察知した。
ククク・・・と、シャロンは笑みを漏らした。潰すにしても少しは潰しがいのある戦いになってほし
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