第7章:神界大戦
第232話「BADEND」
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ない。
「なら……!!」
火力には火力と判断し、動ける全員で相殺しようと試みる。
なのはやフェイト、司、緋雪などは集束砲撃で。
とこよやサーラなどは、一点に集中させた斬撃を。
それぞれが全力で攻撃を放ち……
「―――無駄だと言っているでしょう?」
……その悉くが極光に呑まれ、無意味と化した。
「ッ……!?」
そして、成すすべなく緋雪達は極光に呑まれる。
後には何も残らない。八束神社も、それが立っていた山も消え、更地となった。
「っ……ぁ……!」
それでも、“死の概念”が壊れている今、死ぬことはない。
瀕死でありながらも、緋雪は立ち上がろうとして……
「ぁ、が……!?」
その体をいくつもの剣で貫かれた。
緋雪だけじゃない。他にも立ち上がろうとした者、全員が優輝による剣で貫かれた。
「――――――っ!」
倒れながらも魔法を唱えようとする司だが、当然隠し通せる訳ではない。
中断させるように地面から生えた剣に貫かれ、打ち上げられた所をさらに飛んできた剣で壁に縫い付けられた。
「最早洗脳の必要すらありません。疾く消えなさい」
“死の概念”がない今、死ねないというのは拷問でしかなかった。
優輝の剣で体を縫い付けられ、その上から闇の極光が何度も体を貫く。
「ぁ、ぁあああああああああああああああああああああああああ!!?」
絶え間なく襲いくる攻撃に、緋雪達は悲鳴を上げる。
どれだけ打ちのめされようと、攻撃の気配が止む事はなかった。
「………」
それが、どれだけ続いたのか。
イリスが攻撃を止めた時には、もう誰も立っていなかった。
「終わりですね」
存在そのものを消し去った訳ではないので、緋雪達の体は残っている。
だが、立ち上がる事はない。既に、その気力すらなくなっていた。
「………」
「呆気ないものですね」
倒れ伏す緋雪達を見下ろしながら、イリスはそういう。
そんなイリスの隣で、優輝は黙ったまま緋雪達を見ていた。
「さぁ、これで貴方の心を占める者はいなくなりましたよ……?」
「…………」
洗脳された優輝は何も喋らず、表情も変えない。
……しかし、ふと見れば優輝の頬を一筋の涙が伝っていた。
「もう彼女達を見なくてもいいのですよ。貴方は私だけを見ていればいいんです。……いいえ、私だけを見ていなさい。さぁ……」
そんな優輝を、イリスは自身へと向き直させる。
自分だけを見るように、そう囁きながら………
―――もう、イリ
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