第7章:神界大戦
第232話「BADEND」
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私が授けた力。元々が大して強くない貴方など、イリス様の敵ではありませんよ。それに……」
「っ……!?」
ソレラが指を鳴らすと、途端に神夜の体が重くなった。
否、重くなったのではなく、今の今まで漲っていた力が消えたのだ。
「私が授けた力なら、それを無くすのも自由自在です」
「………!」
「ふっ!!」
「ごぁっ!?」
Fateシリーズにおけるランスロットとヘラクレスの力。
それが瞬時に剥奪された。
今まで鍛えてきた力はそのままだが、それでも大幅に力が削がれてしまった。
その事に動揺し、そこを突いた優輝の掌底が神夜を吹き飛ばす。
「(ほ、他の皆は……!?)」
吹き飛ばされながらも、意識を他の皆に向ける。
少なくとも、優輝の相手をしていた緋雪達は状況が変わっているはずと信じて。
「っ……!」
「祈梨さんが相手にしていますよ。……残念でしたね?」
見れば、そこには流星群の如き閃光を次々と放つ祈梨の姿が。
司やユーリ、紫陽はその閃光を凌ぐのに精一杯となっていた。
そして、緋雪やとこよ、サーラなども結界などで守りを固めた祈梨を突破出来ずに抑えられている。
「最早、全滅は時間の問題です」
「っ……くそがっ!!」
悪態をつく神夜だが、もう何もする事が出来ない。
力を消失した今、イリスの理力によって完全に抑えつけられてしまった。
「――――――」
「――――――」
「……おや?」
その時、祈梨とソレラが動きを一瞬止めた。
「っ、そこっ!!」
「奏ちゃん!」
「……しまっ!?」
その一瞬の隙で、とこよが祈梨の防御障壁を斬り、緋雪が祈梨本人を斬る。
同時に、ソレラに対しても奏が仕掛けた。
「ッ……!(惜しい……!)」
「……何をやっているのですか?」
「っ、すみません……」
だが、それすらも決まらない。
祈梨は辛うじて緋雪の攻撃を槍型の理力で防ぎ、奏の方はイリスが撃ち落とした。
「まったく。悠長な事をしていては、逃げられますね」
呆れたように言うイリス。
だが、同時に起こした行動は緋雪達を絶望させるのに十分なものだった。
「う、そ……?」
「私も、早く私のモノになった彼と楽しみたいのです。終わらせますよ」
空を埋め尽くす程の“闇”の極光。
それが、落ちてくる。
「こ……のっ……!!」
―――“破綻せよ、理よ”
「無駄です」
緋雪がその極光を破壊しようと、瞳を握り潰す。
だが、あまりにも物量が違いすぎる。
神にダメージが与えられる程度の概念的攻撃では、到底相殺でき
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