暁 〜小説投稿サイト〜
俺、リア充を守ります。
第一章「参戦!新戦士テイルドラゴン!」
第1話「参上!新たな戦士」
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コブラギルディもやられっぱなしではない。その鋭利な牙で俺に噛み付こうとして来た。

「うおっと!?あっぶねえ!」

 間一髪で回避した俺の目の前で、Jコブラギルディの牙から飛び散った毒液に触れた瓦礫があっという間に溶けていった。

『あの毒液、触れたらこのスーツでも10分ともたないな。酸性が強すぎて、金属繊維でも溶け落ちちまう!』
「マジかよ!?」

 ならまずは、あの牙を破壊しないとな……。

「ドラゴファング!」

 武器名を叫ぶと、右手に黒い刀身に白い刃を持つ二本の短剣が、両手に現れる。

「ガラァァァァァ!!」

 俺の身体を、炎天下にさらしたアイスの如くドロドロに溶かすため、再びJコブラギルディが牙を剥いた。

「ハアッ!!」

 噛み付かれる瞬間、ドラゴファングをキバの根元に叩き込む!!

「グガッ!」

 ついでにもう一本、背中から左側に回り込み、一閃!

「ガッ!!」

「これでもう、毒は使えないな。……猛毒だけに」
『そのギャグは誰に向けて言ってるんだ……?』

 相棒にギャグを軽くスルーされつつ、敵に向き直る。
 牙をもがれたJコブラギルディは怯んでいた。浄化のチャンスだ!

「今、元に戻してやる」

 ドラゴファングの鍔の位置にある吹き口にマスクの口を当て、息を吹き込む。
 するとドラゴファングからは、フルートのような美しい音色が奏でられ始めた。

「ヤ、ヤメr……ガラァァァァ!!」

 Jコブラギルディの身体から黒い靄が噴き出す。演奏を続ける程、黒い靄はどんどん噴き出し続けていった。

「ウオオおおぉぉぉぉ!!」

 全てのもやが消滅したとき……、Jコブラギルディの姿は、元のコブラギルディに戻っていた。

「コブラギルディが……!?」
「元に……戻った……?」

 テイルレッドとテイルブルーも立てるようになったようだ。

「うぅ……、俺は……一体何を……?確か、黒い霧のようなものに包まれて……ッ!?俺の身体は、俺はどうなっている?」
「鏡でも持って来るか?そこには紛れもなく、お前の姿が映っているはずさ」

 自分の身体を手で触って確かめるコブラギルディ。しばらくして、ホッと胸を撫で下ろしていた。

「敵だが、礼は言わねぇとな。ありがとよ」

「自分が自分じゃなくなったまま死ぬのは、嫌だろう?俺は当然のことをしただけさ」
「そうか……」

 フッ、と笑うとコブラギルディは俺たちから距離を取った。

「勝負の続きだ。……決めろよ、テイルレッド」
「……え?」
「潔い奴だ……。レッド、やれるか?」

 俺が決めてもいいんだが、あの時コブラギルディにトドメを刺すのは、テイルレッドだった筈だ。

「あたし
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