暁 〜小説投稿サイト〜
俺、リア充を守ります。
第一章「参戦!新戦士テイルドラゴン!」
第1話「参上!新たな戦士」
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 突然だけど、皆はカップル……俗に言うリア充ってどう思ってる?

 @爆発しろ!!

 A別にどうでもいい

 B見てて微笑ましい 

 大抵の人はA、自分に彼氏或いは彼女がいないという人なら多くが@を選ぶだろう。

だが、世界はそう狭くない。たまにBを選ぶ物好き……いや、むしろBをひたすらプッシュし続けるような人間だっているもんだ。

 ちなみに、俺にとってはB一択。他の答えなんか眼中に無いね。

つまり何かと言うと、俺は道端だろうが学校の廊下だろうが、デパートのフードコートだろうが映画館の座席だろうが特に場所を選ばず、リア充している男女二人組を見てしまえば無条件・ノータイムで顔が緩んじまう人種だってことだ。

 おっと、自己紹介が遅れちまった。

 俺の名前は仲足千優なかたりちひろ。
 特撮ヒーローとアニメ、それからリア充が大好きな男子高校生だ。

 道行くカップルを見かけたら心の中で「お幸せに」とか「末永く」とか呟いてしまう。リア充はとにかく祝福せずにはいられない。そんな人間が俺だ。

 そして、そんな俺が小学生だったころから応援している、マイ・フェイバリットなリア充が一組……、

 近所に住んでいる1つ下の弟分の「観束総二(みつかそうじ)」と、その幼馴染で総二の家の隣に住んでいる妹分、「津辺愛香(つべあいか)」だ。

 ただ残念な事に、俺が2人と出会ってもう10年近く経つが、一向に進展はない。

その理由は、大きく分けて二つある。

 1つは、総二がおそらくこの世界で最強レベルと言っても過言では無い程のツインテール馬鹿だからだ。
異性への興味をツインテールへの愛へ全振りし、その反動で鈍感になってしまっている……というわけだ。

 そしてもう1つは、愛香が生粋の超絶ツンデレ娘だったことだ。
俺自身、ツンデレは好きだから別に否定はしないが、そのせいで愛香には積極性に欠けている。
そのクセ愛香自身は中々のむっつりさんだから、困ったものである。

 彼女は総二の方から告白してくれる事を望んでいる為、自分から告るという一番の近道を捨て、今でも遠回しなアプローチを繰り返している……というわけだ。
 総二、いい加減気付いてあげなよ……。

え?お前そんなに美味しいポジションなんだから、ちゃちゃっと介入してくっ付けちまえばいいだろって?

ごもっとも。でもそれは、差し出がましい事ではないだろうか……なんて、思ってしまう面倒臭い自分がいるのも事実。
この手のカップルには、自分達の手で愛を掴み取って欲しい……って拘りが俺の中にもあるわけで。

それに、恋愛経験ゼロの俺が口を挟むのはともかく、手まで出すのはちょっと烏滸がましい気がしなくもない。
だから、もしも俺があの二人の関
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