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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第17話:月下の遭遇
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、それは、ネフシュタンの鎧だとッ!?」
「ん〜? あんたこの鎧知ってんだ?」
「当たり前だッ! 2年前、私達の不始末と不手際で失われたもの、失われた命ッ!? 忘れる訳がないッ!?」
「それで? どうするつもりだ?」

 翼の言葉に、少女は両肩から伸びる鎖状の鞭を手に身構える。

 その様子を見て、翼もまたアームドギアを構えた。

「知れた事ッ! その鎧、此処で返してもらうッ!!」

 互いに戦闘体勢に移行する翼と少女。だが響はそんな2人の間に割って入り、戦いを止めようとした。

「ま、待ってください翼さんッ!? 相手は同じ人間、ノイズじゃないんですよッ!? それなのに──」

「「戦場で何を馬鹿なことをッ!!」」

 曲がりなりにも人間同士で争おうとした2人を止めようとした響だったが、結果2人に同時に叱られることとなってしまった。左右からステレオで怒鳴られ、思わず首を竦める響。

 一方、一言一句同じ言葉を同時に口にした2人は、互いに妙なシンパシーを感じていた。

「意外ね。あなたとは気が合いそう」
「なら、仲良くじゃれ合うかい?」
「あぁ……参るッ!!」




 ***




 翼がネフシュタンの鎧の少女と戦闘に突入したのを、本部の司令室で弦十郎が苦虫を噛み潰したような顔でモニター越しに見ていた。

「まさか、こんなところであれが出てくるとはな」
「2年前、あのライブ会場を利用した実験の際に何者かに強奪されたネフシュタンの鎧。懸命な捜索にも拘らず行方不明になっていた筈だけど、よりにもよってそれが敵として出てくるなんてね」

 モニターの向こうでは、翼とネフシュタンの少女が激しく戦っている。戦況は一進一退と言いたいところだが…………正直に言って、翼が押され気味と言うのが現状だ。
 共に戦っていた筈の響は、少女が持っていた杖から召喚されたダチョウ型ノイズの粘液によって拘束されてしまっている。

 こうなると頼みの綱は、未だ合流していない颯人と奏になるのだが…………。

「肝心の2人も、ただ事ではないようだな」

 険しい表情で弦十郎が呟く。彼の視線の先では、別のモニターに映った颯人と奏の姿があった。

 その2人の前には、何処となくウィザードと似た姿の戦士が立ち塞がるように佇んでいた。




 ***




 奏と合流した颯人は、彼女が手を焼いていたブドウの様なノイズを合流して早々に仕留めていた。それが彼女の担当していた地点での最後のノイズであり、周囲にノイズの姿が無くなったことで2人は翼と響に合流しようとしていた。

 そんな時、そいつは現れた。翼達の元へ向かう為、マシンウィンガーに颯人が跨り奏がそれにタンデムしたところで、颯人に攻撃
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