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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第17話:月下の遭遇
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っている翼もそれに同調し、さらに颯人が現在の戦力なら響が抜けた程度で後れは取らないと説いたのだ。

 結果、今回の戦闘では響の参加は見送られることとなりノイズは颯人と奏、翼の3人で相手をする事となったのである。

 なったのだが──────

「ぬあぁぁぁぁっ!? 流石に数が多すぎるッ!?」

 この日だけでもう二桁は軽く超えているノイズ撃破スコアに、流石の颯人も悲鳴に近い声を上げた。

 通信によれば、奏と翼の方もかなりの数のノイズに遭遇しており合流することは出来ないそうだ。

 その間にも颯人は向かい来るノイズをガンモードのウィザーソードガンで撃ち抜いていく。
 しかしやはり数が多く、目の前には道路を埋め尽くさんばかりに大量のノイズが蔓延っていた。

 だがよく見てみると、目に見える範囲で空を飛ぶノイズは確認できない。先程までは居たのだが、地上のノイズを始末している時に上から攻撃されると面倒臭いので先にハリケーンスタイルになって倒しておいたのだ。
 さらに言えば大型のノイズも見当たらない。

 とくれば…………やりようはある。

「戦列歩兵ってか」
〈コピー、プリーズ〉
「「もういっちょ」」
〈〈コピー、プリーズ〉〉
「「「「更に!」」」」
〈〈〈〈コピー、プリーズ〉〉〉〉

 コピーを繰り返し、総勢8人の颯人が道路に横一文字に並んだ。その状態で8人の颯人が同時にガンモードのウィザーソードガンを構え、一糸乱れぬ動きで引き金を引く。

 その昔、欧州にてマスケット銃が兵士の装備として採用された時、当時の兵士達は互いに有視界距離で横一文字に並び号令を合図に撃ち合いを繰り広げていた。

 今颯人が行っているのはその当時の戦列歩兵による一斉射撃と非常によく似ていたが、大きく異なるのは当時のマスケット銃が一発撃ったら次弾装填に時間が掛かっていたのに対して颯人のそれは彼の魔力が持続する限り何発でも撃てる。

 しかもノイズには遠距離攻撃する手段が基本的に存在しない。一部のノイズはあるにはあるが、銃撃戦が繰り広げられるようなノイズは存在しなかった。

 物の数分と経たずに道路に蔓延っていたノイズは一掃された。苦戦したと言うほどの事はなかったが、これほどの数を相手にするとやはり魔力の消費が少々激しい。

 できればそろそろ終わりにしたいところなのだが…………。

「奏達の方はどうなってるかねぇ?」
『颯人君、聞こえますか?』
「おっ! 友里さんかい? ちょうど良かった、奏達の方はどうなってるんで?」
『それが、その…………響ちゃんが、翼さんと合流して』
「えぇっ!? 響ちゃん来ちゃったの?」

 何でも、やはり自分1人が戦いから離れて颯人達に全て押し付けるのは申し訳ないからと、流星
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