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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第17話:月下の遭遇
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とある湖畔の屋敷、その中の一室に3人の人影があった。
1人は女性、抜群のプロポーションを羽織った白衣だけで隠した長い金髪の女性だ。白衣とストッキングしか身に付けていないので目のやり場に非常に困る。
その被害を最も受けているのは、この場で唯一の男性でもある少年だった。首にスカーフを巻いた少年と青年の中間と言った感じの彼は、目の前に立つ女性の目のやり場に困る恰好を前にして居心地悪そうに顔を逸らしている。
残る1人は少女だ。こちらは長い銀髪を頭の後ろでツインテールにしているが、こちらもこちらで発育は良い。目の前の女性には負けているが、同年代では並ぶ者は少ないだろう。
その少女は、居心地悪そうにしている少年に何とも言えぬ目を向け、次に女性に少し鋭い視線を向ける。
少女からの視線を意にも介さず、女性は薄く笑みを浮かべながら2枚の写真を手に口を開いた。
「いい事? さっきも言った通り、最優先目標はこの子……立花 響よ。で、その次が──」
「明星 颯人、赤い魔法使いだろ? もう何度も言われなくたって覚えたっつうの」
女性の言葉に食い気味に少女が答え、少年がそれに同意するように頷く。少女からの返答に、しかし女性は気を悪くした様子もなく頷くとその場を離れていった。
「分かっているならばいいわ。その代わり、しっかりとやりなさい。失敗したらお仕置きだからね?」
そう言って立ち去る女性の後姿を見送る2人。部屋から女性が出ていき、少し経ったところで少女が苛立ったように口を開いた。
「けっ! 信用してねぇな、あたしらの事。見てろよフィーネ、あたしと
透
(
とおる
)
の前に敵は居ねえんだ。行こうぜ」
少女は女性──フィーネの出ていった扉に向けて吐き捨て、透と呼ばれた少年を伴って別の扉から出ていった。
その少年の両手には、妙に装飾の大きな指輪が嵌められ、少女の首には飾り気のない赤い結晶の様なものが付いたペンダントが掛けられていた。
***
その日夕方から夜半に掛けて、突如街に大量のノイズが出現した。出現場所は分散しており、一か所ずつ対処していてはとてもではないが間に合わない。
止む無く颯人と奏、翼はそれぞれ持ち場を決めて分散してノイズに対処していた。
なお今回、響は戦闘に参加していない。理由は、親友である小日向 未来と今夜見る事が出来るとされている流星群を見させる為である。彼女はこの日の為に課題を頑張って終え、約束を果たせることを喜んでいた。
そんな時に入ったノイズ大量出現の報。
当初は響も掃討戦に参加させるつもりであったが、前々から親友と流星群を見る約束をしている事を聞かされていた奏はそれに待ったをかけた。
響の日々の頑張りを知
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