第三章
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窗臺の上に立つアクアリウムでの蝸牛さへ我より自由なり。出るかだうか蝸牛の意志に定まない。蝸牛の世界は元より限られてゐるが、我は自らの意志通りに此處を入つたけど出るのが出來無い。我が世の方が大きいにもかゝはらず!まあ、多分いつかさうだつたけど、今やその部屋だけは我が世なり。
(日記カラノ記録、X X年三月十七日附)
“?。ソノ暗イ部屋ニ座ツテヰテ、何故ダカ其ノ塲所カラマダ立チ去ラナカツタ理由ヲ自分自身ニ?明シテミテヰル。
空閭n少數ノロウソクニ照ラサレテアル。其等ハ空閭リ、ムシロ此處ニ居ル者タチノ顏ヲ照ラス。ソノ顏、亡靈ノ如キ空氣ニ浮イテヰル。
壁ハ殆ンド照ラサレテナイニモ關ハラズ、其等ノ壓力ヲ感ジル。壁ノ壓力。天井ノ壓力。床ダケハ壓サナクテ、我カラ遠クニアルヤウ。モシイマ座ル長椅子カラ下リタラ、スグ淵ニ落チル氣ガスル。ナゼナラ現在、存在シテヰル空閭nソノ部屋シカ無イラシイ。ソシテ其ノ以外ニ存在シテヰルノハ、アノ淵ダケダ。
我、アクアリウムニ居ル。ソンナ簡單ニ此處ヲ出ラレナイ。蝸牛ノ如キ、フタハ開カレルノヲ待タネバナラヌ。
<…>猫ガ來タ。<…>
「アナタダケガ、我ハ此處ニ居ル理由ヲ知ツテル。ソンナ感ジガスル」
我等ノ魂ノナニカノ繋ガリヲ感ジテヰル。ソノ猫ハ、我ガ?態ノ眞ノ理由ヲ見タラシク、ソノ?態ニ居合ハセタ我ヲ援護スルコトヲ見セタガツテ、タダノ沈默カラノ樂シミヲ我ト共ニシヤウトシタ。<…>”
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