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靴墨
第一章
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つたらしい。今夜は、も誰かが移送されても、?下で扉の鄰に、付いた書き置きとゝもに殘される。そんな經驗はまうあつたから。
先づは少し心配したから、彼女をよくあまり見なかつたが、彼女は完璧だと今や見る。首の傷はこの美しさをみださない。二十?ぐらい、汗の匂ひ、顏は綺麗だ。あゝ、本當に完璧だ。誰が、何の爲に彼女を?したか?構はないよ。でも、彼女を?した方に、無限に感謝する。だつて、彼のおかげでその美しさは今、我の前に置かれてゐる。
カマジの儀式を行はずに始めるのは駄目だ。特に擔架の上で。その擔架は、迚も不便であるだけでなく、きしむ。
此の爲に買つた毛布を、此處の?棚で藏するのは誰にも氣付かなかつた。この?棚に誰も覗き込まない。この陰氣な置き塲に、誰も覗き込まないの、全然。
全ては儀式である可きだ。全ては綺麗である可きだ。
此處は、あまり大きくなくて凉しい部屋だ。この中央に殘した餘地は、ちやうど我が毛布をしくだけに足りる。でも先づは、あの一隅に仕舞われた肉袋を、冷藏庫に片付けなければならぬ。
さうして、今は始める。
今日の我が完璧を毛布に置く。あゝ、そんなに樂しんで彼女はになる!それは特におどろきでない。なぜなら、擔架は冷たく、この毛布は最も寒い夜にも?める事が出來るのだから。けれども、此處の?度はいつでも同じだ。此處の全ては、永久に凍て付いてある。
「カマジの儀式」を行はずに始めるのは駄目だ。いつかそれを「ティアマトの聖書」で見つけて、あの日からちゃんと行ふ。さて今は、ロウソクに火を點けて、彼女の體の上で印を描いて、彼女の脣を、左手の中指からの血でぬらす。出來たは。今や彼女を入られる。
でも彼女はまだ全く冷たい。?いで彼女を抱くと、彼女の死んだ四肢(やつぱり、死肢は!)は、我が體熱からだんだん?まる。この瞬閨A彼女は生き返る如く。この瞬閨A我は、命の無い人形に生氣を賦與する~樣だ!この瞬閨A彼女は我への戀におちいて、與へられた新生のお禮に心服して我に從ふ!
よみがえた!我は彼女を再現した、我は行ほうとした事を行ふ権利が有る。
コンドームをつけてゐる。亦、いつも潤滑劑(ジユンカツザイ)を使はねばならぬ。此処に移送されるものたちは、膣分泌液(チツブンピツエキ)が無いから。我が素敵な儀式さへ、彼女らに、腟潤滑劑を分泌する能力を與へない。全ては二面がある。死體安置所で仂き始めると、これを分かる。
生きてゐる女の中に入る事と、死んでゐる女の中に入る事は全然違ふ。拐~的でなく、肉體的だ。生きてゐる女は不安定で危ないものなんである。彼女の腟の筋肉の動きは豫想不可能で、もつと激しいのを求めるか、もつと優しいのを願ふか;その筋肉にあなたの陰莖は食はれ、自分で過程を統制することが出來無くなる。いつイくか分からずに、彼女の中にイくのを防ぐことが出來るかだうかも分
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