暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第64話 来たぜ、癒しの国ライフ!再生屋与作登場!
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食神アカシアにまつわる食材……即ち『アカシアのフルコース』の一つであるデザート『アース』の情報を求めてここに来たんだ」
「ア、アカシアのフルコースだって!?」


 以前親父から聞いたアカシアのフルコースの一つをこんなところで耳にするとは思わなかったぜ。でも鉄平はアカシアにまつわる食材って言っていたな、それってフルコースって意味だったのか。考えてみれば分かる事だったな。


「でもどこでそんなことを?」
「ま、俺も色んなツテを持ってるワケ。とりあえず目的は同じみたいだし一緒に……」
「お客様、困ります!」
「がはははは!!」
「なんだ?」


 俺達の話をさえぎって大きな笑い声が聞こえてきた。そっちの方に視線を送ってみると何やら血まみれの白衣を着た男が店員に注意を受けているみたいだ。


「なんだ、あれ?」
「まさか……」


 俺達はその男性を奇妙なものを見る目で見ていたが、鉄平だけは気まずそうにしていた。


「……」
「お、お婆ちゃん……?」
「こ、怖いにゃ……」


 いや違った。何が違うかって言うと節乃お婆ちゃんだけ怒っていた。見た目では分からないが明らかに纏っていた雰囲気が重くなった、黒歌も震えて俺にしがみついてきた。正直腕にすごい柔らかな感触がするがそれを楽しむ余裕はない。


「師匠、何やっているんですか」
「おーっ鉄平!帰ってたか!」
「また禁煙の店で喫煙していたんですか?」
「仕方ない!そうしなければ見えない景色があるからな!」
「まったく……そうそう、グルメショーウインドーの事ですが……」


 師匠?じゃああの男性が与作って人か?何だかハイテンションだな。


「がっはっは!やっぱりか!グルメショーウインドーはもうダメだったみたいだな!こりゃ傑作!!」
「何がおかしいんですか……」
「まあ仕方ねーさ!食材にも寿命はある、定めだったのさ。まあ俺ならそのルール破っていたかもしれんがな」
「じゃあ破ってみんしゃい」
「がっはっは!なんだかセツ婆の声が聞こえたが気のせいだよな?」
「いえ、いますよ」
「がっはっは……えっ?」


 大笑いしていた与作は今頃になって背後にいたお婆ちゃんに気が付いたようだ。


「な、なぜセツ婆がここに……?」
「与作……あたしゃの依頼をほっぽりかして弟子任せにするとはいい度胸じゃなぁ、ん?」
「いや、その……これには深い訳が……」
「覚悟しんしゃい」
「ぎえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」


 ……うん、お婆ちゃんは怒らせないようにしよう。俺はアーシアの目を隠しながら血まみれになって絶叫する与作を見ながらそう思った。


 因みに店には騒いだ迷惑料と血で汚れた為清掃料を払っておいたぞ。皆も
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