暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
第40話 =ギリギリセーフ=
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ら仕方ないと割り切る。ギルド本部から入れると約6km、普通でも結構な時間かかる距離だと思う。

「今回は、本当に偶然に助けられたんだよ」

そういいだし、あのときのことを思い出す…といっても30分くらい前だけど…。

―――――――――――――――――

「…暇だ…早く戻ってこないかな〜」

「いや、行ってからまだ30分しか経ってませんって」

シリカに冷静なツッコミを入れられるも俺にしては30分待つのは長い。無駄なところでせっかちな俺はこういった待つ時間って
言うのが本当に嫌いで落ち着くことが出来ない。何度もメンバーに「子供か!」って怒られることも少なくない。

「…サチ、ここって何かいいものあったっけ」

「えっと……グラムライト草っていう草があったはずだけど」

グラムライト草…現実でいうヨモギのようなものだがこういった変な草はどこでも取れる。いうなれば第1層始まりの街でも…
けれどグラムライト草は第55層でしか取れず、ここの攻略も俺はあまり参加してなかったため採取する機会がなかった。アスナ
はどうか知らないけどそれはサチも同じらしい。その代わりサチはアスナと一緒にソース作るときにもらったらしいけど。

「……よし、採ってくる」

「まさか、それ使うんじゃ…」

「そのまさかだけど…じゃ、行ってくる」

今までいろいろと試行錯誤している俺が作っているものは「だし」だ。…鰹とか昆布とか鶏がらとかまず気にせずにだけど。この世界、いじめなのかどうか知らないけど醤油抜き醤油ラーメンだったり味なしきつねうどんだったりとそういったスープ系はありえないほど不足してる。
サチやアスナも「醤油は作れたけど…だしとかになると」って肩落としてたから自分の力で作るしかないと頑張ってるんだけど…
一瞬煮込めば出てくるだろって思ったやつ、それは俺もやった。魚モンスターから取れる骨や肉、鳥系モンスターから取れる骨や肉、あとは草類アイテムもまず煮込んでてみたけど…全部失敗に終わった。いろいろ組み合わせたりして近いものもできたけど何かが足りないのだ…何かが…。

そうしてユカたちの行った方向に俺も足を向けて進みだした。別に何にも言われなかったのでそのままグランザムを出てひっそ
りとしている荒野を歩き始める俺。進みながら採っていてもあまりモンスターが出なかったのはきっとあいつらが乱獲したから
だろうな…そのおかげか順調に、いらないだろってくらい草が手に入った。アイテム欄の名前のところに×37ってあったのを見
たときには正直採りすぎたか?とも思ったけど進んで少しのところでこんなに取れるんだから人気のない食材なんだな…なんて
思った矢先にユカからの『たすk』というメッセージが来たのだ。それを見た瞬間、なるべく曲がらない
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ