第40話 =ギリギリセーフ=
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くいつか見せた武器破壊…それすらもすることが出来、その証拠にパキンと何かが割れる音がしマルベ
リーの手の中から武器が消えていた。
でもそれでもまだ終わらない。
本来なら発生する技名を叫ぶと言うシステムを自分の意志で口を閉じ発生させないようにする。もしそして特殊二刀流…双・大
剣士の最強の斬りつけ攻撃が『グランバースト・クエイク』ならば今から行うのは最強の連続突き攻撃だ。2本を一緒に構えモー
ションを立ち上げ、一気に放つ!
「……!!」
持てる筋力値をフルに活用し突いては戻しを繰り返す9連続攻撃『連塵龍影刃』だ。それを上手くコントロールしすべてを致命
傷にならないダメージで攻撃を与えていく。攻撃が当たるたびにやつの顔から血のような鮮紅のエフェクトが舞い散る。
「ヒィィィィィッ!!」
「………さて…」
キャリバーンを背中に戻し、右で持っているオータムリリィの切っ先を奇妙に甲高い悲鳴あげながらへたり込むマルベリーへと向けて呟く。
その切っ先を見たマルベリーは器用にも片腕だけで土下座の姿勢を取るように地面に這いつくばる。
「…わ、悪かった!ここでも、現実に帰ってもあんた等の前にもう2度と現れない!!だから!!」
「お前に…ユカの受けた苦しみ全部…そのまま返してやろうか…!」
「い、嫌だぁぁぁ!!し、死にたくないぃぃ!!!」
そう頭を地面に思い切りつけ残った右腕で頭を抱えて命乞いをしているこんな男がこの2年の間、ずっとユカの心に巣くってい
たなんて思うと怒りしか涌いてこない…
これが…こいつがいなければユカはサチやシリカ、リズたちと一緒にこんな世界でも、もっと良い世界になったはずなのに…!
「…リ、クヤ!…駄目…よ。人殺し…は…!」
「…っ!?」
その頭に向かって剣を振り下ろそうとしたとき、麻痺により口もあまり動かなくなっているのに必死に声を出すユカに俺のこれからやろうとしていることは止められ、剣がマルベリーのわずか数センチ上でとまった。
「……だな…駄目だよな、人殺しは…」
俺は今までオレンジプレイヤーだが2、3人は殺してきたと思う…その殺したときの前後の記憶はすでにあいまいだ。でもここまで必死に止めるということは俺は仲間の目の前で殺しを行ったことがないのだろう…。
「俺はお前を絶対許さない…だからさっさとどっかに行ってくれ」
そういいながらオータムリリィすらも納刀しクルリと反対に回ってユカの元にむかう。さっさと麻痺毒解いてやらないと…などと思いながらポーチを確認しながら結晶を探す。
…結晶系全部ユカに預けてたじゃん…どうしような、なんて視線を送ろうとユカの顔に目を向けるとその顔は喜びでもなんでもない、驚きの顔に包まれていた。
「クックッ
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