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東方
【加筆修正】幻想郷がソ連に蹂躙される話A
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におかされてもいた。親は、そんな彼女を殺そうとした。だから――


「もう、家を出て500年かしらね」


 ――家出した。フランドールを連れて。楽な旅路ではなかったが、妹とともに根気強く狂気を抑えようとした。旅の途中で仲間になった魔女パチュリー・ノーレッジや武闘家である紅美鈴の協力を得て、やっと日常生活を送れるようになったのだ。
 100年以上かかったが、嬉しそうに笑うフランをみて、彼女は幸せだった。
 フランドールも、常に自分に味方してくれた優しい姉を心から愛していた。
 

 というか、愛しすぎていた。


 レミリアの失くしたぱんつが、フランドールの部屋から大量に見つかったり。
 配下のKGB職員に命じて、四六時中レミリアの盗撮と盗聴をさせていたり。
 部屋の壁という壁にレミリアの盗撮写真を貼っていたり。
 レミリアを批判した人間や妖怪を、ルビヤンカの地下に送って拷問したり。
 レミリアはこう思ったという。
 

(どうもてもヤンデレです。本当にありがとうございました)


 ちなみに、ブラはなかった。理由は(察し)。


 当の本人は、前世でヤンデレ好きだったために、意外とこの状況を楽しんでいた。
 フランドールの行動を咎めるどころか、愛なら仕方ないね、といって周囲を呆れさせている。
 誰もが認める仲良し姉妹だった。それでも、レミリアにも悩みはある。
 前世は男だった。だから、男と付き合う気は毛頭ない。
 じゃあ、女は?というと、ありかも知れない。が、相手が妹というのはNGだ。近親趣味はない。
 フランドールの性的なアプローチとの戦いは、まだまだ続きそうだった。 


「あっという間でした。偉大なるソ連を建国してからは、もう無我夢中で」

「ふふふ、まさかここまで大きくなるとは思ってなかったけれどね」


 しみじみと昔話に花を咲かす。
 仕事の疲れが癒されるのを感じながら、自分の選択は間違っていなかったと再認識した。
 その最中、水を差すような言葉が耳に入ってきた。


「あと、世界革命までもうすぐですね!」

「あー、同士フラン? 別に、私はいまのままで満足しているわ」

「お姉さまは優しすぎます。資本主義の豚どもや、資本主義に魂を売った修正主義者という悪魔どもを粛清し、革命を輸出することで、いまこそ万国のプロレタリアートの楽園を作るべきです! 世界の全てはお姉さまの前にひれ伏し、真の救済を得るのです! 世界は全てお姉さまのもの。お姉さまが何をしようと誰が咎められるでしょうか」


 思わず頭を抱えそうになった。あくまでも、共産趣味者だったレミリアは、共産主義に幻想を抱いていない。
 しかし、さすが史実で世界を二分した麻薬のような思想だけあ
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