祝福
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驚いたな。まさか、リズとシリカもキリトのことを好きだったな……」
「「言わんでいい(なくていいです)!!」」
リズはそう言って握っていた襟首を乱暴に離してから、座っていた椅子のところに戻る。シリカも赤くして顔を膝の上にいるピナを持ち上げてピナの背中に顔を押し当てる。
「ゲツガ君、少しは場の雰囲気を読もう」
「そうですよ。少しは乙女心を理解してください」
「うわっ、完全に俺が悪者扱い」
「事実でしょ。しかし、ユキもよくこんな鈍感男落とせたわね」
急に話が俺のことに代わる。しかし、自分のことなのに他人視点からの自分なので話がわからなくなってくる。仕方なくキッチンに戻って調理を再開した。料理がだいぶ完成してきたところで、店の方のドアが開く音が聞こえた。とりあえず、料理を完成させることに集中する。数分後、ようやく完成したので全てストレージの中に入れて、みんなのいる部屋に行く。
「よう、キリト、アスナ」
「久しぶりだな、ゲツガ。それと、ごめんな。俺のために……」
「気にすんな。あの事は忘れて、今日は楽しもう」
「そうだよ。ゲツガ君は、小さいことはそんなに気にしない人だから」
「そうだな」
キリトもそう言ってから少し暗かった顔が明るくなる。
「よし、じゃあキリトとアスナ。俺らをここに呼んだ理由は何だ?」
「実は私たち、結婚しました」
アスナがそう言う俺らは拍手を送る。キリトは若干顔を逸らして、頭をかいている。しかし表情はうれしそうだ。アスナも恥ずかしそうにしているが、うれしそうにしている。
「おめでとう、アスナ」
「キリトさんよかったですね」
「いやー、ようやくゴールインしたか。案外短かったな」
「そう?ゲツガ君は知らないと思うけど、結構前からだからそこまで短いわけじゃないよ」
「そうなのか、まあいいや。とりあえず、俺らの結婚報告もしたし、ここらでパッーと祝おうぜ」
そう言ってストレージからさっき作った料理をオブジェクト化させて机の上に置く。
「「「「おおっ!!」」」」
みんな料理を見て、声を上げる。料理はレアな食材などを使った物や現実でも食べたことのある味、いろいろと作った。
「ゲツガさんの料理、久しぶりに見ますけど相変わらずすごいですね。NPCレストランで出てきたものとぜんぜん違います」
「そうね。しかしあんたが料理できるなんて以外ね。料理が出来るって聞いたとき低いと思ってたけどこれほどとはね」
「本当に美味しそう。ゲツガ君、今度家に行っていい?私よりも料理のこと詳しそうだから」
「いいよ、今度私も料理教わるからそん時に一緒に教えてもらおう」
「まあ、俺がアスナには教えられるもんがあ
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