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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第64話
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町を出て峡谷を歩いていたトワ達は峡谷の途中にある休憩用のロッジを見つけ、一端休憩する為にロッジに入り、ロビーで休憩していた。

〜休憩ロッジ”ノーチェ”〜

「ふう……落ち着いたぁ。」
「ミルサンテからは休み抜きだったからね。おまけに山道だったから、疲労が知らず知らずのうちに蓄積していたんだろうね。」
「受付の爺さんに聞いたがここは山道の中間地点だそうだから、アルスターまでは後小一時間ほどらしいぜ。」
「そういやアルスター方面にはノーザンブリアに向かう道もあったな。確かノーザンブリアは、バレスタインの故郷だったか?」
一息ついたトワの言葉にアンゼリカは苦笑しながら答え、クロウの話を聞いてある事を思い出したアッシュはフィーに確認した。
「ん、そだね。状況がわかれば、戻った時に教えてあげたいけど……」
「ノーザンブリアか。クロスベルの皇帝から話を聞いたトワ達によるとノーザンブリアは内戦の件でメンフィルとエレボニアによって存亡の危機に陥っているらしいが………メンフィルはこの戦争でエレボニアに勝った後はノーザンブリアに侵略する算段か?」
確認されたフィーは静かな表情で答え、考え込んでいたクロウは目を細めてレンに問いかけた。
「うふふ、幾ら”協力者”とはいえ皇太子の件とは完全に無関係であるノーザンブリアの件について教えるつもりはないわよ。――――――ま、ノーザンブリアがユミルの件でメンフィルに謝罪するつもりがないのだったら…………クスクス、その時はノーザンブリアの大地が血に染まる事になるでしょうね――――――”ノーザンブリアにとっての英雄達”の血によって。」
「”ノーザンブリアにとっての英雄”って、もしかして…………」
「”北の猟兵”か…………」
「ん。しかも”ノーザンブリアの地が北の猟兵の血によって染まる”って言い方をしたって事は、メンフィルは”北の猟兵”を文字通り”皆殺し”にする事を考えているようだね。」
残虐な笑みを浮かべて答えたレンの説明を聞いて察しがついたトワは不安そうな表情をし、アンゼリカは重々しい様子を纏って呟き、フィーは厳しい表情でレンを見つめた。

「―――あら、貴方がた…………」
するとその時二人のスーツ姿の女性がトワ達に近づいた。
「……………………」
「(綺麗な人……)えっと、こんにちは。」
二人の女性の内の金髪の女性の美貌さにアンゼリカと共に見惚れていたトワは戸惑いの表情で女性達に声をかけた。
「ふふ、こんにちは。急に声をかけてごめんなさいね。学生さん……かしら?こんなご時世に山歩きでも?」
「……ああ、この近くに住むダチを訪ねる途中だ。」
「フフ……そういうお姉さん達――――――いえ、お姉さんとオバさんは外国人のようね。」
金髪の女性の問いかけにクロウは咄嗟に思いついた嘘で答え、レン
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