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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第64話
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ました。内戦終結直後にオーレリア将軍とユーディお姉様に連絡を取り、メンフィル・クロスベル連合との会談の手筈を整えて頂き、ハイアームズ候にはわたくしのお祖父様――――――イーグレット伯の手筈での会談でわたくしの同志になって頂いて密かにヴァイスラント決起軍の有志達を集めて頂き……そして”黄昏”は起き――――――ヴァイスラント決起軍は成りました。宰相による”大地の(ヨルムンガンド)”作戦を食い止めるための足場とするために。―――最も、わたくしが見えた”盤面”すらにも見えなかった想定外(イレギュラー)がいくつかありましたが。」
「それって……」
「鉄血宰相による”余りにも早すぎるエレボニアとメンフィル・クロスベル連合との開戦”、リィン達のトールズからの決別やアルフィン皇女の出奔、エリスが金の騎神の起動者(ライザー)に選ばれた事?」
ミュゼの話を聞いてある事に気づいたトワは目を丸くし、フィーは真剣な表情で問いかけた。
「はい。――――――最もその想定外(イレギュラー)はオズボーン宰相達もそうですが”Z(あなたたち)にとっても悪い意味の想定外(イレギュラー)”になってしまったでしょうが、”私にとっては良い意味での想定外(イレギュラー)”となってくれました――――――いえ、このような状況になった今では”リィン大佐達自身にとっても良い意味での想定外(イレギュラー)”になったと言っても過言ではないでしょうね。」
「……ッ。」
「ハッ、それをZ組(俺達)の目の前で言うとはさすがはあのカイエンのオッサンの姪だけあって、面の皮が厚い嬢ちゃんだぜ。」
自分の問いかけに対して意味ありげな笑みを浮かべて肯定したミュゼの答えにフィーが唇を噛み締めている中クロウは鼻を鳴らしてミュゼを厳しい表情で睨んだ。

「ミュゼ君……やはり君は”本気”なんだね……徴兵によって激増している帝国正規軍そのものと……オズボーン宰相達を叩き潰し、ユーゲント皇帝陛下を玉座から引きずり降ろす事で”エレボニアの滅亡もしくは衰退”というリスクを背負ってまで”呪いに侵されたエレボニアを浄化(リセット)すると共に、現エレボニア帝国政府を解体してエレボニアの地に新たなる秩序――――――メンフィル・クロスベル連合もしくはヴァイスラント新生軍による秩序を築き上げる事を。”」
「”はい、その通りです。”」
アンゼリカの推測にミュゼは笑顔を浮かべて肯定し
「……!」
「……その布石となるのがさっき会った二人の女性……レミフェリア公国と―――”メンフィル・クロスベル連合やレミフェリアではない別の国”の関係者なんだね?」
「クスクス、ちなみに金髪のお姉さんの隣にいた女性の名前はカノーネ・アマルティア元大尉。かつてはリベールでクーデターを起こした主犯であるアラン・リシャール元大佐の副官を務めていてクーデター
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