暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第64話
[13/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
たその時遠くから爆発音が聞こえた後、爆発音がした方角に煙が上がっていた。

「あの方角はまさか…………!?く…………ッ!なっ!?何故通信が繋がらない……ッ!?」
爆発音に驚いたミハイル少佐は煙が上がっている場所を見てすぐに煙の発生元が高射砲を待機させている場所である事に気づくとARCUSを取り出して通信をしようとしたが、通信が通じなかった。
「通信妨害……まさか。」
「シュミットの爺が開発して内戦中はノルドの監視塔に設置されていた例の妨害装置か。」
一方ミハイル少佐の様子を見て事情を察したフィーは真剣な表情をし、クロウは目を細めて呟いた。

「ふふっ、今は亡きルーファス卿が将来に想定していたメンフィルや旧共和国との戦争に備えて空中戦での優位を取る手段としてパンダグリュエルにもシュミット博士が開発した通信妨害装置を予め設置していたお陰ですわ♪――――――さてと。ご覧の通り、鉄道憲兵隊(あなたたち)にとっての頼みの綱である高射砲や援軍として控えている別働隊にはゼクス将軍閣下率いる別働隊とリィン大佐率いるリィン隊の主力部隊が奇襲していますから、助けを期待しても無駄ですわよ?」
「……く…………ッ!」
「リィン君達が近くに……」
「……それでミュゼ君、彼らをどうするんだい?――――――まさかとは思うが、”皆殺し”にするつもりなのかい?」
意味ありげな笑みを浮かべて宣言したミュゼの言葉にミハイル少佐が悔しさのあまり唇を噛み締めてミュゼを睨んでいる中、トワは複雑そうな表情をし、アンゼリカは真剣な表情でミュゼに問いかけた。
「いえいえ、この場には姫様もいらっしゃるのですから可能な限りは”捕縛”に留めておきたいですし、何よりも”今回の作戦の目的はわたくしの身を狙って襲撃する帝国正規軍の関係者達の捕縛なのですから、勝敗が決まった以上これ以上の死者を出すつもりはありませんわ。”――――――さてと。一応念の為に確認しておきますがこの戦力差でもその二つ名通りご自身や部下の方々の命と引き換えにしてまでまだやり合うおつもりですか、”不撓(ふとう)”のミハイル少佐?」
「……………ッ………!…………国際法に基づき、捕虜としての待遇を要求する。――――――総員、武器を捨ててヴァイスラント新生軍に投降せよ。……これ以上戦っても、こちら側に無駄な犠牲者が出るだけだ。」
「ミハイル少佐…………」
「く…………ッ!」
アンゼリカの問いかけに苦笑しながら答えたミュゼは意味ありげな笑みを浮かべてミハイル少佐に問いかけ、問いかけられたミハイル少佐は悔しさのあまり唇を噛み締めて身体を震わせた後ミュゼに投降を宣言して戦術オーブメントや自身の得物である導力銃を懐から出して地面に投げ捨てて部下達に投降を指示して両手を挙げ、ミハイル少佐の指示に鉄道憲兵隊は様々な思いを抱えてそ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ