第1話 怪物の再来
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思い出せば未だに吐き気がする。
血の匂い・肉の感覚・断末魔。今でも忘れられない。
あの日 人間としての風祭真は
もう‥‥‥死んだ
東京 新宿 あるアパート
真 カタカタ「この記事はこれで終了。やっぱ最新式のウェンドウズ7は仕事が早いな」
デスクトップパソコンを閉じるとカップ麺を取り出し、お湯を注ぐ。
風祭真は今、新宿のアパートでモバイルブログの仕事で生活している。だが部屋は余り綺麗とは言い難い。
人との関りを拒絶しただ孤独に死んでいこうと望んだ真はISSとの戦いで心に深い傷を負っていた。ただ生きてるだけ、誰かを傷つけるぐらいなら自分はどうなっても良い。真の眼は絶望で虚ろだった。
真「愛‥‥‥俺はこのまま、お前の所に行きたい、もう、生きる事が何なのか。もうわからない‥‥‥」
ゴミにまみれた部屋の布団の上で、真は静かに目を閉じた。
そして時計の針が7時を指す頃‥‥‥
真「大分寝ちまったな、何か食わねえと」
ここで真は重大な事に気づく。
真「カップラーメンが切れてる。まいったな‥‥‥」
真は頭を悩ませた結果。ジャケットを羽織り、アパートを後にした。
スーパーでカップ麺をダンボールごと購入してついでに缶ビールをコンビニの前で開ける。
真「半年ぶりだな、この街の景色を見たのも‥‥‥」
新宿の街を眺めながらビールの缶を捨てて帰ろうとした時だった。
ガシャッ!!
真「!!」
突然車に乗っていた黒服の男が倒れた。
真「おい!!大丈夫か!!」
ヘルメットを脱がすと男は‥‥‥
真「は‥‥‥」
男はミイラの様に干からびていた。血を抜かれて身体が緑色に変色していた。
真「何だよ‥‥‥これ‥‥‥」
真の頭をよぎるのは忌々しい財団の研究‥‥‥
真「まさか‥‥‥また財団が‥‥‥」
そして車の後ろから声が聞こえた。
???「助けて‥‥‥」
真「誰だ‥‥‥」
真は車のリアシートを開けるとそこには‥‥‥」
拳銃を持った、白い服を着た13歳の女の子だった。
???「貴方は、誰‥‥‥」
真「風祭真、ただの‥‥‥一般人だ」
一般人を装った真は彼女から衝撃の一言を伝えられる。
???「私はユイ、この車で、私と逃げて」
真「逃げるって、何から逃げるんだ」
ユイ「捕まったら‥‥‥怪物にされる」
真「怪物‥‥‥やっぱり君、財団の!!」
ユイ「!!」
バァン!!
突然拳銃の引き金を引く。真には当たらなかったもののユイは怯えていた。
ユイ「貴方も奴らの仲間なの!!私はもうあいつらの道具じゃない!!」
真「違う!!俺はそんなんじゃ‥‥‥」
バチッ!!
すると上空からヘリコプターがユイと真にライトが当たると同時に銃を持った兵士が降下してきた。
兵士「そこまでだ、その子を渡し
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