三十二 蜘蛛の糸
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うから」
面倒くさそうに、腰まで伸びた三つ編みの髪を軽く指で弾きながら、大蛇丸の部下である彼女は溜息をつく。
そうして、懐かしそうに双眸を細め、「ところで、彼は?」と周囲をきょろきょろ見渡しながらアマルに訊ねた。
「さぁ…。また大蛇丸様と修行じゃないかな」
「また?もう、十分強いと思うのに」
アカデミー時代、髪の長い女の子が好みだという噂を信じ、未だに長く伸ばしている桃色の髪を指でくるくるといじりながら、南アジト監獄の管理者は口許に苦笑を湛えた。
「久しぶりに会えると思ったのにな」
カブトの用事よりもサスケに会うことを目的にしているかのような物言いで、春野サクラは長い桃色の髪を軽く揺らす。
その表情は明るかったが、瞳の奥は夜の底のように暗く澱んでいた。
「────サスケくん」
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