第三章
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だが波奈の方は可奈をいつもお姉ちゃんと呼んでいた。それも笑顔でだった。
「私お姉ちゃん大好きよ」
「そうなのね」
「うん、けれどお姉ちゃんじゃないのよね」
「波奈ちゃんのお姉ちゃんはお母さんだから」
可奈から見てというのだ。
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