第四章
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「毒か」
「毒が入っているのか」
「だからその態度か」
「犬は鼻がいいからな」
「こうしたこともわかるからな」
「あの、それでなんですが」
大男もお巡りさん達にお話します。
「俺が住んでいる山に死体を埋めていますが」
「その場所まで案内してくれ」
「それは確かな証拠だ」
「あの夫婦の悪事の」
「だからすぐに案内してくれ」
「これから」
「それじゃあ」
大男もお巡りさん達に頷いてでした、そのうえで。
実際に兄弟と共にお巡りさん達を山の夫婦が死体を埋めていた場所に案内しました。そして掘り起こすとでした。
死体や骨が幾つも出てきました、お巡りさん達はこのことにも仰天してそれ以上に夫婦の悪事に怒ってでした。
すぐに夫婦を捕まえて取り調べを行いました、その結果とんでもない悪事が全部明らかになり夫婦は死刑になることが決まりました。
そして沢山の人達から奪い巻き上げていたお金や財宝は没収となりましたがそのうちの半分は兄弟と大男に悪事を暴いたご褒美として渡されることになりました。
大男はこのことに喜んで兄弟を自分の小屋に呼んでとても美味しいお菓子やジュースをご馳走して自分もお酒を飲んで乾杯しました。
そしてその時に二人と犬に言いました。
「全部お前さん達のお陰だよ」
「僕達のですか」
「そうなんですか」
「そうさ、お前さん達がここに来てくれて」
そうしてというのです。
「あの夫婦の悪事を暴いてくれて」
「それでっていうんだ」
「だからだって」
「俺はもう命を狙われずに済んで」
そしてというのです。
「悪人達は裁かれて報酬も貰えた」
「いいこと尽くめだから」
「それでなんだ」
「おじさんは今そう言うんだ」
「僕達のお陰だって」
「そうさ、だから今日は俺の貰った分からお礼をさせてもらうよ」
お菓子やジュースでというのです。
「そうさせてもらうよ」
「有り難いね」
「そうしてもらえるなんて」
「それじゃあ今日はね」
「ここでだね」
「お祝いだ、それでお前さん達はこれからもだよな」
大男は兄弟にあらためて尋ねました。
「メキシコシチーに向かうんだな」
「そうだよ」
「それが僕達のお仕事だからね」
「あちらに届けものをしてね」
「アカプルコまで帰るよ」
「そうか、まだ旅は続くけれどな」
それでもというのです。
「その能力を使ってな」
「そうしてだね」
「旅を続けろっていうんだね」
「そうしてくれ、是非な」
こう言ってでした、大男は二人にお菓子とジュースを差し出して二人もそういったものを笑顔で受け取りました。
二人は大男と笑顔で別れてからも旅を続けました、道中も色々ありましたが兄弟は自分達の頭と力、素早さに犬の助けを使って危機を乗り越え続けメキ
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