第一章
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頭のいい兄弟の旅
メキシコに古くから伝わるお話です、メキシコのアカプルコにパオロとペドロという二人の兄弟がいました、パオロはとても大きな身体を持っていて力持ちでペドロは小柄ですがとてもすばしっこく二人共頭がよく回りました。
二人はアカプルコからメキシコシチ―の親戚のお家にまで届けものをする様にお父さんに言われました、ですがその時にお父さんにこんなことを言われました」
「お前達を占ったら三つの注意することが出たぞ」
「三つ?」
「三つっていうと」
「そうだ、まずは尖った石とだ」
お父さんは息子達にまずはこのことからお話しました。
「そして小さな犬と金髪の夫婦だ、特に金髪の夫婦だ」
「金髪の夫婦にだね」
「注意しないといけないんだね」
「何といってもな、だからこの三つに注意してだ」
そのうえでというのです。
「メキシコシチーまで行ってだ」
「届けものをだね」
「すればいいんだね」
「そうだ、後はお前達の力とすばしっさとだ」
二人がそれぞれ持っているそれと、というのです。
「頭の回転のよさをな」
「使ってだね」
「そうしてだね」
「この三つを乗り越えて行ってくれ」
こう言ってお母さんと一緒に兄弟を送り出すのでした、二人は旅に出る時にまずはとても底が篤くて頑丈な靴を履いていきました。
するとです、先の尖った石を踏んでもびくともしませんでした、靴の底を突き抜かれて怪我をすることもなくて。
しかもです、小さいですがやけに凶暴な犬が旅をする二人のところに来てもです。
パオロは傍にあったとても大きな石を持ち上げてみせてペドロは犬以上にすばしっこく動いてみせて犬を翻弄しました、そうして犬を降参させました。その後で。
ペドロはパオロにこう言いました。
「お兄ちゃん、僕達二人だけよりもね」
「うん、犬がいた方がね」
「いいね、それにだよ」
「先が尖った石も」
「これからも沢山あるだろうけれど」
その石達をというのです。
「一つ一つ拾っておこうか」
「お父さんが言っていた金髪の夫婦に出会ったら」
「その時はね」
「犬の助けにね」
「石も使って」
「そのうえでね」
「難儀を逃れていこう」
「それがいいね」
こうお話してでした、二人は降参して自分達に服従の姿勢を見せた犬をお供に連れて行って先の尖った石を拾っていくことにしました、こうしてです。
旅を続けていきました、道中二人はお父さんとお母さんから貰ったお金で食べものそれも保存のきくものを買って食べていって途中食べられる果物を取ってお魚を釣って焼いたりして食べて進んでいきました。勿論犬の餌も忘れませんでした。
そしてある平和な街、山賊の噂もないそこに入ってある宿屋に泊まるとでした。
そこの親
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