コラボ特別編:響き翔く天の道
本物はどっち?
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響は顔を上げると、目の前にいる二人の翔を真っ直ぐに見据える。
(間違えれば翔くんは傷つく……。でも、だとしてもッ!)
「──だとしてもッ!わたしから翔くんへの想いが揺らぐ事なんてないんだからッ!!」
そして響は選択する。
本物を。この世界でたった一人の、大切な人を。
「わたしの……わたしの翔くんはッ!」
その頃、とある平行世界。
道着で木刀を手に、素振りに励んでいた青髪の少女の前に、2機の昆虫型メカが飛来する。
「む?ガタックゼクター……どうしたのだ?」
”ガタックゼクター“と呼ばれた青いクワガタムシ型メカは、少女に何かを訴えているようだった。
その隣には、天道響を翔達の世界へと導いた、小型で銀色のカブトムシ型メカ、”ハイパーゼクター“が飛んでいる。
「ふむ……。並行世界でお前の力が必要とされている、というわけだな?」
少女がそう言うと、ガタックゼクターはこくり、と頷くようにその身を縦に揺らした。
「いいだろう。助けを求める者あらば、手を伸ばす事が『人の道』。並行世界の窮地、お前の剣で救って来るのだ!」
了承を得たガタックゼクターは、ハイパーゼクターと共に時空のトンネルへと消えて行く。
飛び立つ相棒の姿を、天道世界の風鳴翼は誇らしげに見送った。
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