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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百四十四話
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手を握る。
曖昧な、水を掴んでいるような感触。
その手を引き、抱きしめる。
「世界へ!」
意識が浮上する。
カチリと何かが嵌まるように、肉体と精神の繋がりが確立された。
………………背中がやわっこい…。
「束さん、器用だね」
束さんが俺を膝の上に乗せていた。
しかも意識が無いのをいいことに、耳やら尻尾やらを弄りまくっている。
「でっしょー?」
まぁ、それはいいとして…。
握っていた彼女の手が微かに動いた。
彼女が瞼を上げ、黄金の瞳が顕になる。
「おはよう。妹よ」
「……ぉ…は…ござ…い…ます」
「無理しなくていいぞ?」
「い…え…だいじょ…ぶ…です」
「目は見えるか? 体は痛くないか?」
吸血鬼の血というエリクシルを打ったとはいえ、今まで一度も動かなかった体だ。
しかし俺の心配を他所に、彼女は手をついて体を起こした。
「………」
彼女は自身の手をじっと見つめる。
握ったり開いたり。
「…動く」
「おーい? あんま無理すんな?」
「大丈夫です。動かし方も、話し方も、わかります」
以外と流暢だなと思ったが、円香もそうだった。
……吸血鬼の血万能すぎない?
副作用やべーけどもさ。
「えーと…あとやらなきゃいけないのは…えー…ヴォーダンヴォージェをいったん除去して…気功と……えー……あとは部屋と………ふきゅ?」
これからやることを考えているとポンと上から束さんにつつかれた。
「先ずは服でしょ?」
「あ、うん」
円香の予備の服を出す。
「はいこれ。取り敢えずパンツ。上何がいい? ワンピース? シャツとズボン?」
と聞くと彼女は首を傾げる。
そんでもって後ろから束さんに小突かれた。
「いっ君。出てって」
「え?」
「いいから、出てけ。もうちょっとデリカシー持とうか」
「………わかった」
たぶんパンツ手渡したのがダメだったんだろうなぁ。
「じゃ、俺はあっちの部屋居るから束さんあとよろしく」
束さんの膝から浮き上がり、部屋を後にした。
side out
「はぁ…。君はわかんないだろうけど、あれは普通じゃないからね」
束が手を伸ばす。
「くーちゃん、こっち来て」
「?」
「君の名前はクロエ・クロニクル。クローン・エアストだから縮めてクロエ。
そして君から全てのローレライが始まったが故にクロニクル。
こじつけだけど、いい名前でしょ」
「はい。わかりました」
束が己の手を掴んだク
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