第五十七話 卒業式その八
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「こんな小さくて胸ない娘誰が好きになるのか」
「絶対いるから、その小柄さがいいし」
「ちっち冗談抜きで顔可愛いからね」
「垂れ目で八重歯で色白で」
「髪の毛も奇麗だしね」
「そうかしら。この小ささは」
小柄なことが本当に気になっています、小学生の頃はクラスでも背が高い方だったのに見事に成長が止まってしまいました。
「マイナスだって思ってるけれど」
「小柄なのがいいって人いるわよ」
「しかも童顔がいいってね」
「垂れ目もよ」
「それとショートヘアもね」
「何か全部私だけれど」
見事にです。
「いいっていう人いるのね」
「あとちっちアニメ声だし」
「しかもスタイル全体的にいいから」
「好きって人はとことん好きでしょうね」
「もうかなりツボかもね」
「ロリとか言われるわよ」
十八歳にしては子供に見えるとも言われます、小学生みたいだと。
「それもいいのね」
「いいのよ、これが」
「だからもっと自信持ったら?」
「ちっちはいけてるわよ」
「絶対に誰かいい人ゲット出来て」
「もういるのかもね」
「いないわよ、まったくこの一年ずっと言われてるわね」
本当に一学期がはじまってからずっとでした。
「何なのかしら」
「だから言わないとわからないからよ」
「というか言ってもわかってないし」
「今もわかってないしね」
「じっくり見なくても傍から見ても丸わかりなのに」
「何がよ、とにかくね」
私としてはです。
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