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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
065話 文化祭編・一つの未来(03) 時間逆行
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の説得に骨を折る思いをするだろうと気を引き締めた。



Interlude out―――




…………一瞬、士郎さんの気配を感じましたが、気のせいですよね。
ソレより今はネギ先生となんとか合流出来て世界樹の根っこの中心部に向かっています。
カモさんの話によりますと、世界樹の魔力で動くカシオペアはまだ最深部の魔力が一週間くらいならまだ残っているかもしれないというもの。
しかし、安心したのもつかの間、世界樹の光がどんどんと消えていってカシオペアも動かないまま。
さらにはドラゴンの出現とあっては逃げるしかありません。

「もー! こんなとこまできてー!」
「泣き言は助かってから言いましょう、アスナさん!」

そして最下層中心部まで来たのでしょう。
そこにはなにやら祭壇らしい建造物があり、その中心におそらく世界樹の核が置かれていました。
あれならおそらくは!

「ネギ先生、カシオペアは!?」
「いけます!」
「でしたら急ぎましょう! もうあのドラゴンも間近に迫ってきています!」

そしてみんなで手をつないで離れ離れにならない様にしますが、そこでネギ先生がなにかを迷っているようです。

「ネギ先生…超さんをどうにかできるとかは今は保留にしましょう。今は士郎さんを助ける事だけに気を向けてください!」
「は、はい! みんな、掴まってください! いきます!!」

そしてネギ先生はカシオペアを起動した瞬間、私達は時間が巻き戻るような感覚を味わい、一瞬の意識の混濁の後に、目を開けるとなんとそこは空の上でした…。

皆さんが「落ちるー!!」と叫んでいるところで、ついぞ先ほどまで感じられなかった仮契約(パクティオー)カードに力が戻ってくる感覚を味わい、

「士郎さん! 助けてください!!」
「士郎さん、助けて!!」

私とお嬢様は必死に叫びを上げました。
そして、







―――――まったく……君たちは一体なにをしているのだね…?






もっとも聞きたかった人の言葉が聞こえてきた瞬間、私たち全員はなにかの布に巻き取られていつの間にか士郎さんの『剣製の赤き丘の千剣』の上に乗せられていました。

「大丈夫か、みんな?」
「士郎、さん……?」
「ああ。士郎で間違いないが、みんなしてどうしたんだ…? そんな泣きそうな顔になっていて…」
「「「「士郎さん(老師)!!」」」」
「うぉっ!?」

私とお嬢様はすぐさまに抱き着きました。ああ、士郎さんの温もりを感じられる…。
ちゃんと生きている…。
イリヤさん、必ず士郎さんの事は守ります。見ていてください…。

「とりあえず落ち着こう。なぜか、プスンプスンッと言い始めて静かに落ちていっているからな?
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