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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
065話 文化祭編・一つの未来(03) 時間逆行
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偽物を放ってきますが、もう遅い…。
すでに私の夕凪に気は充填しておいたんだ。
後は放つのみ。

「魔法の幻覚でしょうね、ですが容易い……受けてみろ! 神鳴流奥義―――……斬魔剣!!」

問答無用で偽物を切り裂きました。
手応えもなし…。当然ですね。

「さて……そのケルベロスで私に対抗いたしますか? 降伏するならよし、まだ歯向かうのでしたら……痛い目を味合わせますよ…?」

夕凪を子供の首筋に添えながらそう言う。
だが、多少大人げなかったのは認めますが魔法が解除されたのかそこには一人の少女と周りに士郎さん、高畑さん、ケルベロスの人形が転がっていました。

「あ……う……」
「侮りましたね」
「う、うわーん……!」

少女は泣き出してしまいました。
まぁ多少は威圧を放っていたのですから当然ですか。
それで少女を宥めた後に理由を聞いた。
すると思った通り、パパがオコジョにされちゃうからなにかお手伝いしたい…と。

「そうですか」

背後で「桜咲さん、こえぇ…」「刹那も冷静アルネ」「お、傷がなくなったでござる」などなど聞こえてきますが、今は些細な事です。

そして少女は奥の方へと逃げて行ってしまいました。
私達も追おうとしますが、そこで長谷川さんが、

「おい待てよ! なんでお前らそこまでできるんだよ!? 下手したら幻覚でも死んでいたかもしれないんだぞ! それに、私達はあくまでただの中学生だ。そこまで肩入れする必要はないんじゃないのか!?」

長谷川さんの言い分は分かります。
ここにいる人達の半数以上がまだこちらの世界を知らない人ばかりですから。
ですが、

「長谷川さん、それでも私とお嬢様は士郎さんの道に付いて行くと決めているのです」
「そうや。だから今まで必死に修行を頑張ってきたんやからな」
「だからってよ…」

辛そうな顔になっている長谷川さん。
その気持ちは何となくですが察せます。
まだ引き返せる。覚悟をするには尚早いと言いたいのでしょう。
そこにアスナさんが、

「ネギは一人にはできないしね」
「はい。ネギせんせーと離れ離れになってしまうのは嫌です!」
「超りんの野望も止めないとだしね」
「士郎老師を助けるアルよ!」
「にんにん♪」
「日常と非日常……それの境目を踏み越えてしまった以上はもう覚悟は決まっているです」
「…………ッ! ああ、もう……本当にてめぇらって奴は…」

長谷川さんもなにか覚悟を決めたようでそれ以降は何も言わずに付いてきてくれました。
そして少女が向かった先には、今度こそ本物の高畑先生と弐集院先生がいました。
私達はそれで構えを取りますが、高畑先生は笑みを浮かべながら、

「行きなさい…」
『えっ…』
「立場上協力はで
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