第二章
[8]前話
「お客さんから要望のあるね」
「細かいものが多いね」
「じゃあ細かいものは」
「ここでだね」
「仕入れて」
そうしてというのです。
「そのうえで」
「僕達のお店に並べようか」
「商品として」
「是非ね」
「じゃあここでも仕入れていこう」
「そうしていこう」
二匹でお話してでした、そのうえで。
彼等はすぐに問屋の店長さんとお話をしてでした、そうして沢山の細かい商品を仕入れる様にしました。それをお店で商品として並べますと。
お客さん達はその商品をこぞって買いました、それでお店の売り上げはさらによくなりました。それで、です。
お客さんにどうして細かいものを沢山売れる様になったのかを聞かれると二匹共笑顔でこう答えました。
「新しい仕入れ先見付けたんだ」
「ジマイマさんから聞いてね」
「それでなんだ」
「こうしたものを仕入れられる様になったんだ」
こうお客さん達にお話するのでした。
「有り難いことにね」
「色々探したけれど」
「その中でいいお店があるって聞いてね」
「実際に行ってみたらいいお店で」
「それで契約を結んだんだ」
こうお話するのでした。
「本当によかったよ」
「ジマイマさんには今回とても感謝しているよ」
「だから今度お店に来た時はサービスするよ」
「安くさせてもらうよ」
こう言います、それで若しジマイマさんの情報がなければどうしていたのかとも尋ねられましたが。
二匹はその質問にはです、こう答えました。
「やっぱり探していたよ」
「情報を集めながらね」
「そうしてそのうえでね」
「絶対に見付けていたよ」
「これが仕事だから」
「お客さんの要望には出来るだけ応えないといけないからね」
その為に努力もしなくてはならないとも言うのでした。
「だからだよ」
「それがお店の売り上げにもなるし」
「僕達の生活のことでもあるし」
「探し続けていたよ」
こう言ってです、二匹はお店に新たに仕入れた細かいものも売っていくのでした。持ち前の明るさとサービス精神を発揮しながら。
犬と猫の雑貨屋のお話 完
2019・8・4
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