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犬と猫の雑貨屋のお話
第一章

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               犬と猫の雑貨屋のお話 
 雄猫のジンジャーと猟犬のピクルスはこの時お店の中でお話をしていました。
「皆つけをしなくなったけれど」
「それはいいことだけれどね」
「それでもね」
「何か最近どうも」
 ピクルスがジンジャーに言いました。
「お客さんの要望がね」
「独特のものになってきているね」
「うん、その要望に応えようにも」
「それがね」
「どうも難しくなってきて」
 それでというのです。
「果たしてどうしたものか」
「お客さんの要望に応えないと」
 ジンジャーはピクルスに深刻なお顔で述べました。
「やっぱりね」
「お店としてはどうかってなるね」
「そう、だから僕としては」
 ジンジャーはさらに言いました。
「お客さんの要望にね」
「応えたいわね」
「是非ね」
「けれど」
「何か細かいものが多くて」
 最近のお客さんの要望についてはというのです。
「それを適えるには」
「僕達のお店だとね」
「難しいね」
「今は。けれど」
 それでもとです、ピクルスはジンジャーにお話しました。
「その難しいことをだよ」
「適えないといけないね」
「そう、何とかね」
「それは僕も同じ考えだけれど」
 ジンジャーは腕を組んで難しいお顔でピクルスに応えます。
「細かいものが多くて」
「それをどうするか」
「それが難しくて」
「困ったものだよ」
 二匹でああでもないこうでもないとお話します、ですが二人の今の商品を仕入れるルートでは限界があります。
 それでジンジャーはピクルスに今度はこんなことを言いました。
「もう一つ仕入れるルートを手に入れようか」
「仕入れ先を増やすんだね」
「細かい商品を手に入れる」
 そうしたルートをというのです。
「どうかな」
「具体的にはどんなルートかな」
 ピクルスはジンジャーのお話を受けて彼に尋ねました。
「それは」
「それを今から探そうか」
「これからだね」
「そう、どうかな」
「そうだね、じゃあね」
 それならとです、ピクルスはジンジャーの言葉に頷いてです。今度は二匹でどういったルートがいいのかを探しました。
 そうして探しているとです、都会の方に面白い問屋があると家鴨のジマイマさんに教えてもらいました。それで、です。
 お店がお休みの日に二匹でその問屋に行きました、すると。
 そこに面白いものが一杯ありました、お客さんから要望があった面白いものも一杯ありました。そうしたものを見てです。
 ジンジャーはピクルスにこう言いました。
「これはね」
「うん、そうだね」
 ピクルスもジンジャーのその言葉に頷きます。
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