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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三十話 決戦!!ヴァーミリオン星域会戦です その3
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「わかっています、姉上!!もはや躊躇いは無用!!全軍に告ぐ!!自由惑星同盟に対する追撃戦は中止し、直ちにフェザーン若しくはイゼルローン要塞に向けて撤退を開始せよ!!!」
ズシィィィン!!!
ブリュンヒルトが震動した。正確には早くも猛烈な嵐のような砲撃攻撃を受けてエネルギーの奔流が襲ってきたのだ。
『ローエングラム公、教官!!』
ディスプレイが明滅し、フィオーナの姿が現れた。
『ここは、私が殿を務めます!!』
『フィオーナ、私も手伝うわ!!』
スクリーンにバーバラの姿が割りこんだ。
『バーバラ、あなたはローエングラム公をお守りして!!』
『でも!!・・・いいえ、私もここで戦う!!』
『バーバラ・・・・!?』
* * * * *
バーバラは艦橋でフィオーナに向かって叫んだ。
「私は前世から、ずっと、逃げてばかりだった・・・・!!最後まで・・・・!!」
『そんなことない、あなたは――!!』
「敵が接近してくる!!もう時間がないの知っているでしょう!?私にも手伝わせて・・・・!!話し合っている場合!?」
バーバラの脳裏には前世からの自分の記憶が怒涛のごとく奔流となって流れていくのがわかっていた。ずっと、ずっと、ずっと――。名門貴族の息女として、それに甘えた生き方をし、最後まで大切なものを守ることはできなかった。もうそんなものは御免なのだと、あの時、最後に思った思い、ここで無駄にしたくはない。
『バーバラ・・・・!!』
「ごめんね、フィオーナ。私が・・・・ティアナじゃなくて・・・・。」
『―――!!』
灰色の瞳を大きく見張るフィオーナにかまわず、バーバラはラインハルトを見た。
「お聞きのとおりです、ローエングラム公、そして主席聖将!!早く、ここを逃げてください!!早くッ!!」
* * * * *
『教官!!後はお任せください!!私の艦隊が突破口を開きます!!』
その言葉が終わらないうちに、一隊のアースグリム改級が包囲してきた敵に狙いを絞る。波動砲発射口から青い光が漏れ出たかと思うと、一斉に敵に向けて斉射した。漆黒の宇宙を青い閃光が駆け、明滅する無数の光球の中心点にぽっかりと穴が開く。
「ラインハルト!!」
「駄目だ・・・!!俺一人の為にみすみす部下を見捨ててゆけと、そう姉上はおっしゃるのですか?!」
「今は耐えるのよ!!ここでこうしている間に味方は無意味な犠牲を出し続けていくのよ!!」
「しかし・・・・・!!」
ラインハルトのアイスブルーの瞳が射るようにディスプレイに映し出されているフィオーナ、そしてバーバラを見た。
『私たちならば絶対に負けません!!必ず生きて追いつきますから――。』
『早く、逃げて下さいっ!!』
「キルヒ
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