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第百三十話 決戦!!ヴァーミリオン星域会戦です その3
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「閣下、ええ、援軍ですわ」
フレデリカ・グリーンヒル大尉が近寄ってきたが、顔色を変えた。
「こんなこと・・・あり得るの・・・・・?」
「どうした?!状況を報告しなさい。グリーンヒル大尉」
ムライ中将がフレデリカを促した。
「帝国軍後方6時に艦隊出現・・・数、10万!!帝国軍左翼側面9時に艦隊出現・・・数、10万!!帝国軍上方12時仰角80度に艦隊出現、数、10万!!帝国軍下方12時俯角80度に艦隊出現、数10万!!まだ・・・・まだ出現しています!!」
「そんな馬鹿な!!いったいどうやって――」
「これは、これは、軍艦ではないわ!!いいえ・・・・軍艦もあるけれど、これは・・・民間船です、閣下!!!」
「・・・・・?!」
「さらに、外周に艦隊反応!!先ほどの艦隊反応外側に、5万隻ずつの艦隊が出現しています!!これは、正規艦隊の反応です!!」
「まさか・・・!!!」
ヤンは信じられない顔をシャロンに向けた。これから起ころうとするものを信じられないと受け入れない気持ちが高まる中、一方では最悪の事態を想定していた。
『熱狂的信徒にとって最高の法悦は何だと思います?ヤン提督。それは自らが信じる主の為に殉教することですわ。原作の愚かな地球教徒と同じですわね』
「そんなことは、人道的ではない!!やめろ!!・・・・やめろ!!」
『やめろ?おかしなことをおっしゃるわね、私は自由惑星同盟の最高評議会議長。そしてその私を選出したのは他ならぬ自由惑星同盟の市民のあなたたち。であれば私はあなたたち市民を導く責務があるわ。そうではなくて?』
「ふざけるな、そんなもの――!!」
『あらあら、不敗の魔術師ともあろうお方が、そのような小汚い言葉をお使いになるとはどういう風の吹き回しかしら』
「・・・・・・・」
『戦闘艦隊は外周に待機。さらに後続も続々とワープアウトしているわ。私の為に殉教してくれる崇高な目的を持った市民を満載した民間船の外側にね。殉教の後には異端者の徹底的な殺戮あるのみというわけよ。豚を屠殺場で殺すような、といったところかしらね』
「・・・・・・・やめろ、頼むから、やめてくれ・・・・・!!」
『何を呑気なことをおっしゃっているのかしら?あなた自身ももはや自由惑星同盟から外れた存在。皆は躊躇いなくあなたに攻撃をしかけますわよ』
艦橋がざわめいた。そんな馬鹿なと言う声が飛び交っているが、ヤン自身はこぶしを握り締めながら、シャロンの言葉を受け止めていた。彼女がそう言う以上は、嘘ではない。
『では、御機嫌ようヤン・ウェンリー。あなた自身の生存を心からお祈り申し上げますわ。ククク・・・・アハハハハハハ!!!!!!』
狂気のような笑い声を残して、シャロンの姿はディスプレイから消えた。
* * * *
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