アインクラッド編
軍の壊滅
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、・・・・・・25層よりも強い敵は出てきてない」
25層、という単語にクラインの表情が僅かながら暗くなる。
「〈アインクラッド解放隊〉は・・・・どうなったんだ?」
キリトの質問にクラインは、俺も人づてで聞いただけだけどな、と前置きをしてから続ける。
「あれだけの被害が出たからな・・・。ボス攻略参加を諦めて第1層を拠点にして、中層ゾーンのプレイヤーの育成に取りかかるらしい・・・」
「となると・・・・次のボス攻略は人数的に厳しいな・・・・・・」
クラインの表情は浮かない。当然だ。
クラインがキリトのことをいつも以上に心配しているのは第25層ボス攻略においての〈アインクラッド解放隊〉壊滅があったからだ。
〈アインクラッド解放隊〉。
第1層にて、キリトを悪のビーターとして糾弾した男、キバオウが作り出したそのギルドは、フィールドに出ることを恐れて〈始まりの街〉に留まっていた2000人のプレイヤーの中からも多くのプレイヤーが加盟している、超巨大ギルドだ。
コルが無くなった者に、コルやアイテムを無償で提供する代わりに、訓練を課して集団戦闘ができるようにする事により、攻略に参加する人数そのものを増やそうとする考えだった。
ベータテスターを忌み嫌い、非テスターによる攻略を目指したキバオウらしいギルドだ。
レベルこそ攻略組平均よりは多少低いものの、大人数で連携して戦うことによって個々の
欠点を補い合い、攻略組になくてはならない存在として役割を果たし続けていた。
だが、〈アインクラッド解放隊〉は文字通り壊滅した。第25層フロアボスによって。
現在の最前線第26層は5日でボス部屋目前まで来ていることから分かるように、難易度は低めだ。恐らくボスもその例に漏れず、そこまでの強さではないはずだ。
それは、もしかしたら茅場なりの配慮なのかも知れない。
現在の1つ下の第25層は、全100層のクォーターポイントであることから、難易度が恐ろしく高く設定されていた。
フィールドに湧くモンスターからして強力であり、迷宮区にたどり着く前に既に数名の死者が出ており、フィールドボスが24層のフロアボスが可愛く思えるほどであった。
そんな状況だったので、当然、フロアボスが強敵であることは誰しも予想していたので、万全の準備、対策を練って挑もうとしていた。
だが、そこでキバオウは罠に掛けられた。
誰かから流された偽情報に騙されて、1レイドの上限人数にも満たないわずか40人足らずの〈アインクラッド解放隊〉のギルドメンバーだけで、他の攻略組プレイヤーに何も言わずに独断でボス部屋へと突入した。
その情報を〈鼠のアルゴ〉から聞きつけたキリトやアスカ含む攻略組プレイヤー達はすぐさまレイドパーティーを編成、この後を追った。
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