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ソードアートオンライン アスカとキリカの物語
アインクラッド編
軍の壊滅
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上経った今、アスカにプレゼントして貰ったマフラーを使った渾身の変装もあえなく、結構な人数に女であることがばれてしまっている。
アスカは言うまでもないが、〈始まりの街〉で最初に女であることを知られてしまったクラインとそのギルドメンバーだけでなく、第1層ボス攻略後も何度も一緒にパーティーを組んで、ボス攻略に挑んだエギルとその仲間達など、合計15人には知られてしまっている。
幸い、彼らはその秘密を広めることはしなかった。それどころか、隠すことに協力して貰っているのだから、一応は感謝している。
だが、こういう風に女扱いを受けることになってしまったのは少々頂けない。
対応に困る。まあ、だいぶ慣れたが。

「そっちの奢りなら、考えないこともない」
「じゃあ、決まりだな。あっちに結構イケるバーガー屋さんがあるから、そこにしようぜ」
「腹減ってるからな。遠慮無く頂くぞ」
「1個が結構大きいからよ、あんま調子乗って数頼むと大変なことになるぞ。実体験済みだからな」

軽口をたたき合いながら、キリトとクライン達はバーガーショップへと向かった。



大口を開けて、キリトはハンバーガーにかぶりつく。
クラインが「結構イケる」と言うだけあって、大ぶりのハンバーガーはぶ厚い肉と何かは分からない野菜と、これまた不思議なソースを掛けられているのだが、ウマイ。
本当に遠慮無く高めのバーガー2つと、ポテト(に似た何か)のフライとジュースを頼んだキリトは、立て続けに2回頬張る。

「おめぇよう。せめてもうちっと上品に食ったらどうだ?」

隣で少し呆れたように呟いたクラインの言葉に思わず、バーガーを喉に詰まらせそうになる。
慌てて、ジュースで流し込んだ後、キリトは仏頂面になる。

「いいんだよ。男として生活してるんだから、これも変装の一環だ」

女らしく振る舞うのが面倒である、というのも理由の1つではあるが。
「可愛い顔してるのにもったいねぇなあ・・・」と小声で言ったクラインが話題を変える。

「どうだ、マッピングの方は?」

何の、が抜けているが、当然迷宮区のマッピングのことである。
思い出そうと首を捻りながらキリトは答える。

「うーん・・・今日18階層で階段見つけたから、早ければ明日にはボス部屋までたどり着くかも」

目を見開くクライン。

「早いな・・・・。俺たちは今日ようやく16階層に登り始めたところなのによ」
「機動力で、ソロプレイヤーがギルドパーティーに負けるわけないだろ」
「そうだけどよ・・・・・。無茶な攻略だけはするなよ」

元からお節介焼きな男だが、ボス戦でもないのにこれだけクラインがキリトのことを心配しているのにはキチンと理由がある。

「大丈夫だよ。安全マージンは十分すぎるほど取ってるし
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