東方
国譲り編
第六話
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取り敢えず勝負だ!」
「やれやれ、拒否権はないのか……」
諏訪子が鉄の輪を構え、俺は二振りの剣をそれぞれ片手で持つ。それが洩矢諏訪子との邂逅だった。
〜〜〜回想終わり〜〜〜
てな訳で最初に戻る。
「それがあんたの武器かい?」
「まあね」
最も、最近使ってる武器だが。弓と槍はもう十分に使いこなせてる。その際、なじみに手伝ってもらったがあれは死闘だったね。精神系スキル×100やボス系スキル×100なんて初見殺しもいいとこだろ。
「それじゃ早速一撃目!」
鉄の輪を双剣で挟むように防御する。力はなかなかだが速度は大した事ないな。
「これは防ぐか〜」
「当たり前……だ!」
双剣で鉄の輪を弾き出し、仰け反った所に一閃浴びせようとする……が。
「っち、当たらんか」
「伊達に神を名乗ってないのだ。さあ、次々行くぞ!」
さっきまで一つだった鉄の輪を二つに増やした諏訪子は意気揚々と振るってきている。手数も増えてきているがなじみと比べればまだまだ甘い。
「(慌てるな……隙を見つけろ……)」
「それそれ〜!」
こっちが攻めてないのをいい事に調子づいてきたか。連続攻撃に磨きがかかってきたな。
「(まだだ……)」
「お前はその程度か〜?拍子抜けしちゃ……った!」
「(まだまだ……)」
「む〜!」
「(今だ!)」
脇腹が通常時より開いている。鉄の輪を振る為のタメが仇となったな!
「とった!はあああーーーーーー!!」
「嘘!?何くそーーー!」
「なっ、ぐは!?」
絶好のチャンスを最大限に生かした俺の一太刀は諏訪子の腹を斬りつけるだけに終わった。同時に諏訪子の攻撃が俺の腹に直撃……罅でも入ったか?
「なかなかやるね」
「そっちこそあの大振りを当ててくるとは……手加減してたな?」
「“神遊び”のつもりだったんだけどね〜。予想以上にやっちゃってくれるから驚いたよ」
先程あった刹那に出した“神の本気”……面白いな。
「さあ、仕切り直しとするか?」
「いや、もういいや」
「……何?」
「このまま本気になればこの戦闘は殺し合いになるだろうね。どちらかが確実に息絶える」
「…………」
「戦いを通して君が誠実……かどうかは置いといて大和の諜報員じゃない事は分かったよ」
置いとくなよ……別に誠実じゃないからいい
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