暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep19私だって負けてらんない〜to recieve training 2〜
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意したから、持って行ってね。いつも息子がお世話になっていますと伝えてちょうだい」

玄関で靴に履き替えようとしていたところで、母さんが慌てて持ってきたビニール袋をルシルに手渡した。ルシルは「ありがとう、母さん」って、1度床に降ろしたスポーツバッグの中にお土産を入れた。

「「いってきまーす!」」

「いってらっしゃい、気を付けてね」

「いってらっしゃーい!」

慌てて2階から降りてきた姉さんも見送りの挨拶をしてくれた。母さんと姉さんに見送られながら私とルシルは家を後にする。今日は日曜で、しかも早朝っていうこともあって人の少ない道を歩く。

「なのは達も、今家を出たってメール来たよ」

携帯電話に送られてきたメールの内容を伝えると、「フェイトからも、準備が終わったからいつでも家に来てくれていい、と来たぞ」隣を歩くルシルもそう伝えてくれた。そしてちょっと遅れて、「はやて達も、これから家を出るって」メールが来た。

「途中で合流できるかもな」

「うん。ところで・・・。また1週間と家を空けるんでしょ。その間、フライハイト家(わたしたち)だけじゃなくて、フェイトにもメールなり通信なりしてコミュニケーションを取りなさいよ? あの子、ルシルから連絡こないって寂しがってるんだから」

ルシルはミッドの首都防衛隊で研修をしていて、予定では局の宿舎で寝泊りする予定だったんだけど、エイミィのミスで予約失敗。だから今月は研修先の部隊員であるナカジマ准尉のご厚意で、准尉の家に先週からお世話になってる。

「フェイト、あなたの研修の邪魔にならないようにって、遠慮してるんだから。ああもう、いじらしい、可愛い! ・・・ルシル。フェイトを泣かせてみなさい、私、絶対に許さないから」

幼い子供の幼い恋心。なんて愛おしい感情。私はフェイトの想いを応援したいって思ってる。相手は堅物ってこと以外にもいろいろと問題を抱えてるルシル。人間だった頃も、“界律の守護神テスタメント”の時にもルシルには恋人がいたから、フェイトの想いにも気付いてるはずなんだけどね。やっぱりルシルの闇を晴らさないとダメか〜。

「わ、判った。時間を見てフェイトにもメールを送っておく・・・」

「よしっ! 約束だからね♪」

少しでもルシルとフェイトを近付けさせないと。いつ“界律”から本契約が下りるかも判らないし、ルシルの好感度を上げる必要がある。

「おーい、シャルちゃん、ルシル君!」

脇道から私たちを呼ぶ声。そっちに目をやれば「はやて!」と「シャマル」と、外出用に子犬フォームに変身してる「ザフィーラ」の2人と1頭?が手を振りながら私たちの元に駆けて来て、私たちは「おはよう!」の挨拶を交わした。

「はやての足も、どんどん良くなってきてるね」


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