31 帰って来た従姉
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?おばさん、驚きますよ!」
「いいって、いいって!」
こうしてかよ子の家族も羽柴家にて食事することになった。
(お姉ちゃんと食事するなんて久しぶりだな・・・)
かよ子にとって楽しみな食事となった。
かよ子とその両親は羽柴家で御馳走になった。羽柴家の食卓には味噌汁、おひたしがあり、山田家の食事と変わらないが、御飯はうなぎとの混ぜご飯、おかずはフライドチキンのような鶏にトンカツに味噌が乗っていた。
「すごーい!」
かよ子はあまり見たことのない料理に目を光らせた。
「これはひつまぶしって鰻料理よ。これは手羽先で、こっちは味噌カツ。みんな名古屋の名物よ」
さりが説明した。かよ子はよだれをたらしたい気分だった。
「うわあ、美味しそうだね!私も名古屋行ってみたいなあ」
「ちょうど静岡県の隣だから新幹線で一時間くらいで行けるよ。それ以外にも美味しい物はあるし、水族館やお城とかもあるよ〜」
「うわあ」
「さりちゃん、帰るついでにかよちゃんも名古屋へ連れて行ったらいかがでしょうか?」
三河口がさりに聞く。
「何言ってんのよ、かよちゃんだって学校があるでしょ」
「ああ、そうでしたね」
皆はどれも名古屋名物の食事を楽しんだ。そしてかよ子は手羽先が上手く食べなくて苦労した。またいつものおっちょこちょいをやってしまったと思った。さりから食べ方を教えて貰ってなんとか食べられるようになった。
「手羽先は酒にぴったりだな」
奈美子の主人・利治はそう言う。
「もちろん、合うよ〜」
利治は赤ワインと一緒に呑んだ。
「お。こりゃいける!」
「では、私も」
かよ子の父も便乗した。二人にとってもいい味で手羽先はワインにぴったりマッチした。やがて食事も終わり、かよ子達は自分の家へ帰る事にした。
「それじゃね」
「おやすみなさい」
かよ子はあと一言、さりに声を掛けようとした。
「あの、さりお姉ちゃん・・・!!」
「え?」
「明日、一緒に遊んでいい?」
「うん、いいよ」
かよ子は明日を楽しみにしながら両親と共に自分の家へと戻った。
異世界からこの現世に呼び出された男が今テルアビブを出て日本へと向かっていた。
「弟よ、この世界に戻って来られて嬉しいぞ」
「ああ、兄貴」
「ところで、日本の清水に何故拘る?」
「我々の計画を脅かす道具があるんだ。それを奪ってしまおうというのが房子さんの命令だよ」
「ほう」
「それに清水では大雨が降る予定だ」
「ならばその雨を強めようではないか。天よ、我に仕事を与えよ!!」
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