暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十九話 決戦!!ヴァーミリオン星域会戦です その2
[4/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ちに答えを知った。
■ ラインハルト・フォン・ローエングラム
これほど鮮やかな逆転劇はないだろう。高揚感にまだ心が震えている。この感覚は将来忘れることはないだろう。
私はこの星域に来るはるか前、すなわち一介の大将時代からこの戦法を計画していた。
いや、きっかけはさらに前にあった。
アースグリム級テスト艦を奪還しに行った際に放置されていたピンポイントワープデータを入手した時だ。
老朽艦の温存、ひそかに辺境惑星に置いて行ってきた推進装置、ワープ装置の改良テスト、その実験艦としての老朽艦隊の活用、さらには防衛と称して同盟側に近い場所に配置したこれら老朽艦隊。そこに私がプログラミングしたリモートコントロール装置を組み込んだ。組み込んだ工員たちにしても、そのプログラムが何だったのかはわからないだろう。
その答えがこれだ。私は各無人艦隊をワープさせ、この会戦において敵軍が殺到するこの地点へのワープアウトをさせた。艦同士の激突、爆発、重力場に巻き込まれて消滅する等、混乱の規模は予想以上だ。その上、味方無人艦隊はワープアウトを終了次第、敵艦を捕捉して攻撃するようにセットされている。こちらの人的被害はゼロだが、敵の被害は甚大だ。そのかわり一度使用してしまうと、もう二度と使えないことになる。何しろこちらの人的被害はゼロと言ったが、その代わり膨大な艦艇を失うことになるのだから。そう、これは私の文字通りの切り札だった。
最後の最後まで、切り札というものは取っておくのだ、覚えておけ、ヤン・ウェンリー、そして『転生者共』。
旗艦ヒューベリオン艦上――。
■ ヤン・ウェンリー
やられたか。以前私がエル・ファシル星域で使用した手を逆手に取られてしまった。それも比べ物にならない規模でだ。12万隻もの無人艦艇を自由惑星同盟艦隊の座標地点にピンポイントワープアウトさせてぶっつけることなど、誰が想像できただろう。あのラインハルト・フォン・ローエングラム公だからこそ思いついた業なのかもしれない。ガイエスブルグ要塞のような超質量のものなら、事前に重力場緩衝装置が働いて、察知できただろう。しかし、艦艇程度では、ましてこのように戦場に意識が集中しているときには、対処する前に艦艇がワープアウトしてくるため、ほとんど意味をなさない。そこを突かれてしまったか。
今や各艦隊の総数を合計しても2万に達しない。先ほどのピンポイントワープアウト、そしてそれからの強襲、さらには到着した敵の援軍と合体した敵軍の苛烈な総攻撃によって、瞬く間に戦力は逆転した。
これまでか・・・・!!!
* * * * *
自由惑星同盟の大艦隊は、もはやその大半を失って壊乱状態にあった。ラインハルトの究極の逆転の一手は、イルーナでさえ予測できなかったことだった。
(
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ