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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十九話 決戦!!ヴァーミリオン星域会戦です その2
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にイルーナがラインハルトに声をかけた。猛攻をはねのけてきた彼女にも流石に憔悴の色が出ていた。
「戦線が押されています。ここはいったん後退し、敵の猛攻を押さえなくてはなりません。残念ですが、退却のご決断を」
その瞬間、艦橋にいた皆が目を疑った。ラインハルトが笑ったのである。それもあの勝利を確信した時の、高揚感にあふれた顔であった。
「イルーナ姉上、シュトライト!!」
戦線が崩壊しかけているというのに、ラインハルトの声は通常と変わらなかった。いや、それどころかいつもよりずっと覇気にあふれていた。
「勝ったぞ!!」
その瞬間の声を、シュトライトは後々まで思い出し、生涯忘れたことはなかったと後述している。それはまさに、常勝の天才が勝利を確信した瞬間だった。
ラインハルトは右腕を軽く上げ、手を掲げると、軽く指を鳴らした。
その瞬間、信じられないことが起こった――。
勝ち誇って殺到しようとする同盟軍艦隊全体にわたって、無数の光球が出現したのである。それは艦の爆発、四散した姿に他ならなかった。一個艦隊だけではない。すべての同盟軍艦隊に同じような症状が出てきている。
「こ、これは?!」
「どういうことだ!?」
「自爆か?それとも援軍の攻撃なのか?」
騒ぐ艦橋要員を、ラインハルトはそのアイス・ブルーの眼でにらみ渡した。
「うろたえるな!まだ戦いは終わってはいない!!オペレーター、周辺の星域に味方艦隊の兆しはあるか?」
「は、はい!!・・・お待ちください。いえ、未だ・・・いや、ありました!!ケンプ艦隊、ファーレンハイト艦隊だ!!それにこれは、シュワルツランツェンレイターです!!助かったぞ!!」
「よし!!今一度戦線を整理し、全艦隊をもって総攻撃、ヤン・ウェンリーを宇宙の塵にしてくれよう!!」
ラインハルトは純白のマントをさっと払い、手を振り上げた。
「全艦隊、総攻撃!!」
『全艦隊、総攻撃!!!』
『全艦隊、総攻撃!!!!!』
各艦隊、いや、全艦隊全将兵が総司令官の命令を唱和した。同盟軍がその声を聴いていれば、たちまち震え上がったかもしれないほどの声だった。
■ シャロン・イーリス
そんなばかな・・・・。こんなことが・・・・どうして・・・・!?つい1分前までは完全な勝利だったのに。あと一息でラインハルトを討ち取ることができる。その後の光景さえ、私はしっかりと夢想できていたのに。
ところが、そこかしこで味方艦が爆発四散し、艦隊は嵐にあったように吹き散らされていっている。艦の故障?!それともゼッフル粒子!?いいえ、ゼッフル粒子の反応は確認されていない。いったいこれは・・・・。
「閣下。・・・あれを!!??」
私は艦の外を見た。そして一瞬のう
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