第五十七話 卒業式その五
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「思わないわ、まあ外見は悪くないけれど」
「そうよね、背が高くてすらっとしてて」
「顔立ちも明るいし」
「性格も悪くないわよね」
「成績とかもおみちのことも」
「そうなの、勉強も頑張ってるらしいのよ」
学業もおみちのこともです。
「どうもね」
「それはいいわね」
「学業もおみちもって」
「天理大学に行くって言ってるわ」
それも宗教学部にです。
「将来は教会長さんにって言ってるけれど」
「普通のお家の子よね」
「そうよね」
「宇陀の方のね」
サラリーマンのお父さんと公務員のお母さんだと言っています、何でも大叔母さんがおみちの初代とのことです。
「そうらしいのよ」
「そういうことね」
「これはね」
「もう決まりね」
皆ここでにやにやしてきました。
そうしてです、私に言ってきました。
「ちっちどう?」
「その子ともっと仲良くし0たら?」
「お付き合いっていうかね」
「それが無理でもね」
それでもというのです。
「仲良くしたら?」
「今以上にね」
「いや、仲良くって」
そう言われてもでした。
私は眉をむっとさせて皆に言いました。
「そんなに仲悪くないっていうか」
「いつも一緒にいて」
「それでっていうのね」
「そうよ、別に悪いことなんてね」
それこそです。
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