第六章
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「そうだったね」
「そうそう、昭和から平成に活躍した人で」
「時代劇とかヤクザもので有名だったんだ」
「どっちでも名演技を見せてくれたよ」
「今じゃいない豪快な人だったよ」
「その人はそれだけ飲んだんだね」
それならとだ、カーライルは話した。
「日本人にしては珍しいね」
「まあね」
「確かに酒豪の人はいるけれど」
「飲めない人も多いしね」
「日本人はお酒も弱いね」
「実際にね」
「そうだね、そして」
カーライルはさらに話した。
「本当に食べる量はね」
「少ないね」
「他の多くの国の人達と比べて」
「そうだね」
「少食なのは事実だね」
「本当にね、ただね」
ここでだ、彼はこうも言った。
「日本人ってあまり食べ残さないね」
「ああ、残したら駄目だっていうのはね」
「よく言われるね」
「居酒屋の付け合わせはよく残すけれどね」
「キャベツの千切りとかは」
「あれは勿体ないと思うけれど」
居酒屋や食堂でメニューの横に付いているキャベツの千切り等がよく残されることについてはというのだ。
「それでもね」
「日本人は食べ残し嫌うね」
「出されたものは残さず食べるね」
「基本そうだね」
「そうしているね」
「このことは素晴らしいよ」
カーライルは素直な感嘆の言葉を出した。
「本当にね」
「全くだね」
「そのことはね」
「僕達も美徳だと思うよ」
「食べても残さないことはね」
「このこと自体がね」
「そうだね、結構食べものを残す食文化の国って多いね」
カーライルはここでどうかという顔で述べた。
「アメリカなんてね」
「沢山出して沢山残すね」
「あそこはそうだね」
「あと中国も一切れだけだけれど残すね」
「満足してこれ以上食べられないってことでね」
「それを表してね」
「うん、我が国もどうかな」
カーライルはオーストラリアの話もした。
「そのことは」
「そう考えるとだね」
「日本の食文化はいいんだね」
「残さないことは」
「料理の量が少ないことは困ったことでも」
それでもというのだ。
「けれどね」
「それでもだね」
「残さないことはいい」
「このことはだね」
「本当にそう思うよ」
こう言ってだった、カーライルは今度は世界的な残飯と飢餓の問題について思った。そうしてであった。
日本で学問に励みつつ食事を楽しんでいった、彼はまた牛丼のチェーン店に入ったが入るとすぐにこう注文した。
「牛丼特盛二杯、玉も二つ」
「二杯ですか」
「そう、そしてお味噌汁もね」
これもというのだ。
「お願いします、あとお漬けものも」
「わかりました」
店員は笑顔で応えた、そしてだった。
カーライルは特盛を二杯食べた、そうして満足して店を
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