第四章
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「頂きます」
「わかりました、それでは」
「いや、素晴らしいですね」
ここでこうも言ったカーライルだった。
「半額で二倍帰ることは」
「半額がいいのではなく」
「二倍買えば」
それでというのだ。
「二倍食べられますから」
「だからですか」
「はい、実は日本に来てから」
自分の外見からアジア系の日本では外国人だとすぐに思われ実際にそうであるからこの言葉も自然と出した。
「食べものの量の少なさに困ってまして」
「ああ、それは言われますね」
「そうですか」
「日本の食事の量は少ないと」
実際にとだ、店員も話した。
「それで日本人は少食だと」
「言われますか」
「はい、結構な国の人から」
「実際に僕もそう思っていまして」
「お困りでしたか」
「何かと。ですが半額なら」
やはり量を基準に言うのだった。
「そうでもないですね」
「二倍食べられるからですね」
「助かります、じゃあ」
「二つずつですか」
「買っていきます」
こう言ってだった、カーライルはこの日半額のものを二つずつ買ってそのうえで部屋に帰って食べた。
そしてその後に。
今度は卸問屋で買えば食品は安く多く買えることを知ってだった、そうした店でも買って調理する様になり。
彼は大学で日本人の友人達にこう話した。
「いや、沢山買える方法や場所を見付けたよ」
「半額や卸問屋だね」
「そうした場所に行ってだね」
「そうしてものを買ってだね」
「沢山買って食べているんだね」
「最近の君は」
「そうしているよ、これならね」
日本人から見てかなりの大食漢である彼でもだ。
「満足出来るよ」
「それは何よりだよ」
「確かに多くの国の人から見て日本の食べものは量が少ないからね」
「学生食堂にしてもそうだね」
「君達から見ればだね」
「ラーメンの一杯はだよ」
カーライルは例えとしてこの料理を出した、日本の学生食堂のメニューの定番の一つだからそうしたのだ。
「やっぱりこれだけってね」
「思うんだね」
「君達にしても」
「そうなんだね」
「そうだよ、だからね」
それでというのだ。
「五杯は頼むよ」
「何か水滸伝みたいな話になってきたな」
「ああ、そんな話あったな」
「飯屋で麺頼んで三杯じゃ駄目だ六杯だってな」
「黒旋風の話だったか?」
「確かそうだったな」
友人達はここで彼等で話をした。
「一杯どころかな」
「五杯ってなるとな」
「もうそんな話だよな」
「身体が大きいと」
「そんな風になるな」
「ああ、水滸伝はよく知らないけれど」
それでもとだ、カーライルも応えた。
「一杯じゃとても足りないのは事実だよ」
「そうだね」
「君の場合はね」
「本当にそうした話だね」
「か
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