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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第63話
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”最悪の事態”が起こりうる可能性も浮上してきたわね?」
アンゼリカとクロウが考え込んでいる中、レンは意味ありげな笑みを浮かべてトワ達を見回した。

「い、今より”最悪の可能性”ってどういう事ですか……?」
「!………メンフィル・クロスベル連合側についたリィン達とエレボニア帝国軍側についたトールズの連中が戦争でそれぞれがぶつかり合う事によって発生する”トールズの生徒同士による殺し合い”か?」
不安そうな表情をしたトワがレンに訊ねるとすぐに察しがついたクロウが厳しい表情でレンに問いかけ
「ッ!!」
「それは…………」
「クスクス、それどころかその”戦場”に紅き翼(あなた達)が乱入する事でリィンお兄さん達、紅き翼(あなた達)、そしてエレボニア帝国軍側についたトールズの生徒同士による三つ巴の殺し合いに発展するかもね♪」
「ハッ、とんでもなくイカレタ考えをしてやがるぜ。」
クロウの推測を聞いたトワは目を見開いて息を呑み、アンゼリカは真剣な表情を浮かべ、レンは意味ありげな笑みを浮かべて更なる推測をし、その推測を聞いたアッシュは鼻を鳴らしてレンを見つめた。
「……そんな事、紅き翼(わたし達)が絶対にさせないし、そもそも例え敵だろうと死者を出さないのが紅き翼(わたし達)の信念だからもし三つ巴の戦いになったら、リィン達も含めて全員”力づくで”無力化して黙らせるだけ。」
「問題はリィン君達の戦力が私達よりも圧倒的に上である事なんだけどねぇ……―――それはともかく、今回の”特異点”を見つけたら一度クロスベルで活動しているトールズの面々の状況を確認しておくべきだろうね。」
「うん……!―――それじゃあ他の人達が来る前に一端ここから離れよう、みんな……!」
決意の表情を浮かべたフィーの言葉に疲れた表情で答えたアンゼリカは表情を引き締めて提案をし、アンゼリカの提案にトワは頷いた後仲間達を促した。

その後トワ達は今は誰もいないアッシュの実家によってアッシュの亡き母への挨拶と部屋の風通しを行った後アッシュの実家であるアパートを出るとある人物がトワ達に話しかけた。

「ハハ、お袋さんへの挨拶は済んだみたいだな?」
声に気づいたトワ達が振り向くとそこにはブラッドと中年の男―――情報屋ミゲルがいた。
「ようアッシュ、久しぶりだな。せっかく帰ってきたのに俺には挨拶なしなんてつれないじゃねぇか?」
「―――なるほど。差し詰めオジサンがアッシュの友達を唆した”黒幕”ね?」
「え…………」
「ハッ、俺達を嵌めた癖にまんまと顔見せに来るとはいい度胸をしているぜ。」
親し気に話しかけるミゲルを意味ありげな笑みを浮かべて答えたレンの推測を聞いたトワは呆け、クロウは鼻を鳴らしてミゲルを睨んだ。

「クク、あの悪名高き”帝国解放戦線”のリーダーや敵国の
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