第63話
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の質問に答えたシリューの説明を聞いたアンゼリカは眉を顰めた。
「ああ、そういえば……近頃スーツ姿の人や高そうな服を着た人をよく見かけるねぇ。海都あたりからリムジンで来て、どこかで話をしているみたいだが。」
「商談に来た商人か貴族あたりか……?」
「ん……何の用かちょっと気になるね。」
「ま、コッソリ回ってるんならせいぜい気を付けろや。誰がどこで見てるかわかったもんじゃねぇだろうしな〜。」
「(……?)ハッ、てめぇに言われるまでもねぇよ。」
ブラッドの忠告に一瞬違和感を感じたアッシュは眉を顰めたがすぐに気を取り直して軽く流した。
「……ま、情報が集まったらすぐ出発することになんだろ。わざわざ顔見せに来てやったんだからもう辛気臭ぇ顔で店に立つんじゃねぇぞ?」
「アッシュ……ふふ、ありがとよ。アンタも新しくできた友達としっかり頑張っておいで!」
その後町にいるアッシュと顔見知りの者達に無事を報告しながら情報収集を終えると裏路地で相談を始めた。
〜裏路地〜
「さすがエレボニア有数の歓楽街だけあって、かなり情報が集まったな。」
「ふふっ、でもよかったねアッシュ君。パブのおばさんにシスターとか、みんな信じてくれてたみたいで。」
「ハッ、俺が連合の刺客なんざ、そもそも荒唐無稽な話だろうしな。だが……」
「?何か気になる事があるの?」
「……いや、こっちの話だ。それよりこれからどうすんだ?情報も集まったことだし、”アルスター”に行くのか?」
「ん……正直今の状況でラクウェルに長居するのはリスクが高いから、”特異点”の発見を優先すべきだね。」
「そうだね、それじゃあそろそろ”アルスター”に向かおうか――――――」
アッシュの問いかけに答えたフィーの話に頷いたアンゼリカがトワ達を促したその時
「―――おっと、そこまでだ。」
少年の声がトワ達を呼び留め、声に気づいたトワが振り向くといつの間にかトワ達の近くに駐車していたリムジンからビジネススーツを纏った少年が背後にスーツ姿の男達を引き攣れてトワ達に近づいた。
「君は確か1年V組の……」
「ヒュ、ヒューゴ君?クロスベルでみんなと活動している君がどうしてラクウェルに――――――」
少年に見覚えがあったアンゼリカは目を丸くし、トワが困惑の表情で少年――――――ヒューゴに声をかけたその時
「―――ヒューゴ・クライスト。確か帝都ヘイムダルに”本店”を構える『クライスト商会』の御曹司で、学生でありながら”営業部長”も任されているのだったわね。――――――その様子だと、”リィンお兄さん達みたいに自分なりの方法で実家を守る為にトールズから離れてエレボニア帝国政府側についたみたいね?”」
「え――――――」
「何……ッ!?」
「チッ、政府の狗野郎が……!逃げるぞ―――」
意味
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